「修正国際基準」(“日本版IFRS”)、2016年3月期から適用
カテゴリ:09.企業財務 トピック
作成日:07/03/2015  提供元:21C・TFフォーラム



 企業会計基準委員会(ASBJ、小野行雄委員長)は6月30日、「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」を公表した。「我が国によるIFRSに対する意見発信の一環として」(金融庁)開発され、日本基準、米国基準、(ピュア)IFRSに次ぐ、第4番目の会計基準となる。

 適用は、2016年3月31日以後終了する連結会計年度に係る連結財務諸表から可能。四半期連結財務諸表に関しては、2016年4月1日以後開始する連結会計年度に係る四半期連結財務諸表から可。

 修正国際基準は、1)本文書、2)ASBJが採択した国際会計基準審議会(IASB)により公表された会計基準および解釈指針、3)「企業会計基準委員会による修正会計基準」、から構成される。ポイントである3)は、修正会計基準第1号「のれんの会計処理」、同第2号「その他の包括利益の会計処理」の2本。いずれも「我が国における会計基準に係る基本的な考え方と相違が大きい」として、第1号ではのれんを「償却」、第2号ではノンリサイクリング処理をリサイクリング処理するよう「削除又は修正」を施している。

 なお、同日、金融庁は修正国際基準の公表を受け、同基準の適用が制度上、可能となるよう、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令(案)」等を公表、7月30日まで意見募集することを打ち出した。

詳細は、↓を参照のこと。
企業会計基準委員会
金融庁