日税連、電子申告に関する要望事項「e-Tax編」を公表
カテゴリ:13.会計士・税理士業界 電子申告
作成日:08/03/2015  提供元:21C・TFフォーラム



 ほかでは、平成28年4月から一部手続きについて添付書類等のPDFでの送信が開始される予定だが、添付書類等のイメージデータによる送信に係る要望として、(1)イメージデータ送信のファイル形式の追加、(2)取下書についても電子データで送信可能にすること、(3)申告書に添付したファイルを送信前・後に確認できるようにすることなどを、当該制度がより良いものとなるために実現してほしいとしている。

 (1)は、イメージデータ送信のファイル形式は、PDFを予定しているとのことだが、他のファイル形式(JPEG、ワード、エクセル、ドキュワークス、一太郎等)の追加を検討することを求めたもの。また(2)は、「電子申告したデータの取下書については、納税者に捺印を貰わなければならず、電子申告の利便性を阻害するもの。取下書は非定型の文書であることから、PDF等の電子データで送信できるなどの方法を講じること」を要望。

 「早期に実現を求めるもの」では、今後、更に電子申告の利用率を向上させるためには、電子申告の利用者に対する継続的かつ効果的なインセンティブを組み合わせて実施していくことが必要との考えを示し、「電子申告利用者に対して、効果的なインセンティブを実施すること」を求めた。具体的には、(1)恒久的な税額控除と(2)電子申告利用者に対する申告・納税期限の延長等の実施の2点を掲げている。

 (1)の恒久的な税額控除については、「今後も電子申告の利用率を伸ばしていくためには、利用者にとって動機付けとなる施策が必要であり、最も有効な施策は、電子申告を利用した納税者に対して「電子申告控除」(全ての税目において税額控除)等の金銭的なインセンティブを付与することである。これにより、特に個人の納税者が電子申告を始めるきっかけとなり、今後更なる利用拡大が見込まれる」との要望理由を示している。

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