税理士試験合格者は前年より75人少ない835人
カテゴリ:13.会計士・税理士業界 トピック
作成日:12/24/2015  提供元:21C・TFフォーラム



 12月18日に公表された平成27年度(第65回)税理士試験結果によると、晴れて税理士資格を取得した者は、835人と前年よりも75人少なかったことがわかった。今年8月18日から8月20日までの3日間で実施された今回の試験受験者数は、女性9416人を含む3万8175人(延受験科目数5万3663人)で申込者の81%が受験した。

 試験の結果、一部科目合格者数は女性1676人を含む6067人で、一部科目合格者を含めた合格率は18.1%と前年の16.8%に比べ1.3ポイント上昇した。

 今回の試験で合格科目が5科目に達し、税理士資格を取得した者は女性227人を含む835人となっており、合格者のうち最少年者は20歳の女性、最年長者は72歳の男性となっている。今回の試験で一度に5科目を合格した者はいなかった。

 合格者835人の内訳をみると、学齢別では、「大学卒」の668人が圧倒的に多く、以下、「専門学校卒」の69人、「高校・旧中卒」の61人、「短大・旧専卒」の20人、「その他」11人、「大学在学中」6人の順。また、年齢別では、「41歳以上」が259人で最も多く、次いで、「36~40歳」が199人、「31~35歳」が172人、「26~30歳」が146人、「25歳以下」が59人と続く。

 科目別の合格率の平均は前年を1.4ポイント上回る15.2%。受験者数は違うものの最も高かったのが、「簿記論」の18.8%。以下、「財務諸表論」15.6%、「固定資産税」(14.8%)の順。逆に最も難しかった科目は、「住民税」で9.6%と唯一一ケタの合格率だった。ほかの主な科目では、「相続税法」が13.4%、「所得税法」が13.2%、「消費税法」が13.1%、「法人税法」が11.1%など。

 なお、平成28年度(第66回)税理士試験は、来年8月9日から8月11日の3日間行われ、同年12月下旬に合格者が発表される予定となっている。

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