モスクワで第8回OECD税務長官会議を開催
カテゴリ:07.国際税務 トピック
作成日:05/23/2013  提供元:21C・TFフォーラム



 去る5月16日及び17日に、ロシアの首都モスクワにおいて、第8回OECD税務長官会議(FTA:OECD FORUMON TAX ADMINISTRATION)が開催され、日本からは稲垣国税庁長官が出席した。

 会議では、1)海外取引等を利用した国際的な脱税(オフショア・ノンコンプライアンス)への対抗、2)「税源浸食と利益移転」問題への対応、3)企業の税務コンプライアンスの向上等を主要議題とし、OECD非加盟国・地域及び国際機関を合わせた45ヵ国・地域の長官クラスにより活発な議論が交わされた。

 そして、会議の締めくくりに当たり、「我々は、質の高いサービスを提供することによって税に関するコンプライアンスを高いレベルで確保することとともに、地下経済を含む、あらゆる形態の脱税及び濫用的租税回避に効果的に対応することに努めている。これらのことは、こうした危機の影響に対応する上で重要である。税務当局の長官として、我々は一体的な行動を行うことを合意し、団結して税務行政の効率を向上させることを決意するとともに、国際的な脱税及び濫用的租税回避に断固として対抗する」としたOECD税務長官会議最終声明を発表した。