国税庁が米・英・豪・加とともに今秋ロンドンでJITSIC開設
カテゴリ:07.国際税務 トピック
作成日:06/05/2007  提供元:21C・TFフォーラム



 国税庁は、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの税務当局とともに、今秋英国のロンドンに国際タックスシェルター情報センター(JITSIC)を開設する。

 各国では、国際的な金融取引などを駆使して課税を回避するタックスシェルター(課税逃れ商品)に対して調査・分析を行うとともに適正な課税の実施に向けた各種施策が採られているが、国際的租税回避スキームについて各国が蓄積した情報や対応策について情報交換を行うことでスキームの全貌が速やかに解明されるほか、スキームの販売仲介者や顧客に関する情報の活用が容易になることからJITSICの設置となった。

 JITSICは、すでに2004年に米国のワシントンでアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの税務当局により開設されており、ロンドンは2番目の設置場所となる。

 国税庁では、JITSICに国際的租税回避スキーム解明の専門家(1名程度)を派遣することにしており、近年増加傾向にある我が国での租税回避スキームの解明に一役を担うことが期待されている。