2016年にジュニアNISA口座は155万口座開設と試算
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:01/25/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 野村アセットマネジメントが20歳以上の男女を対象に昨年11月下旬に実施した「第9回NISAに関する意識調査」では、2016年にジュニアNISA口座は155万口座開設されると試算している。調査結果(有効回答数4万人)によると、NISAの利用意向率は24%と前回調査(2015年4月:23%)から微増となり、NISA口座の開設状況も、全体の23%(前回22%)とやや増加した。

 投資実行状況は、口座開設者の62%と前回調査(56%)から上昇。2015年非課税枠について平均投資額は67万円。投資実行者のうち14%が毎月積立投資を行っており、20代や30代の利用が2割強と、若年層での利用が定着しつつある。投資実行者の投資成果をみると、その7割(67%)が利益を享受。また、非課税期間終了後のロールオーバーについて、投資実行者の半数程度(51%)が利用を想定している。

 ジュニアNISAの認知状況をみると、名前のみの認知を含めて、20歳未満の子・孫がいる親・祖父母では37%となり、前回調査(23%)から上昇している。20歳未満の子・孫がいるNISA口座開設者では、3割程度(28%)の利用意向がみられ、特に親世代の関心が高い。利用意向の理由(複数回答)では、「贈与機会」(52%)、「暦年贈与の活用」(22%)、「教育資金の形成」(21%)などの意識がみられる。

 今回の調査結果を踏まえ、野村アセットマネジメントでは、2015年末のNISA口座数が1013万口座、2015年非課税枠での投資額は3.9兆円程度、累計6.8兆円に達すると推計。また、2016年末には1190万口座にまで拡大するとみている。投資未経験者が3割を超え、投資家の裾野拡大が期待され、稼働率は累計で60%を超えるとみられ、投資額が6兆円に拡大すると見通している。

 ジュニアNISA口座数については、今回の調査結果を踏まえると、ジュニアNISA利用意向者は、(成人)NISA口座開設者と比べて2割程度となり、その結果、2015年末のNISA口座数(推定)・1013万口座に対して、214万口座と推計。そのうち、2016年に開設される口座は155万口座と試算している。この結果、(成人)NISA口座と合わせると、1345万口座となるとの見通しを示している。

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