増税前に1割強が住まいの新築等を「進めている」「検討中」
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:03/30/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 2017年4月には消費税率が10%に引き上げられる予定だが、LIXIL住宅研究所が2月に実施した「消費税増税前の住まいに関する調査」結果(有効回答数8000人)によると、増税前に、住まいの建替え(新築)・買替え(購入)・リフォームを考えているかを尋ねたところ、「すでに相談・打合せ・工事を進めている」との回答が3.7%、「検討中」が7.7%、「今回の増税を見据えてすでに建替え等を行った」が2.1%となった。

 2014年の増税前に行った同様の調査と比べると、「具体的に進めている」との回答は1ポイント減少の3.7%だが、今回は「すでに行った」(2.1%)を合わせると5.8%の人がすでに何らかのアクションを起こしている。前回調査で「間に合わなかった」人(2.9%)をみると、今回は「すでに行った」が15.5%、「具体的に進めている」が13.4%、「検討中」が46.1%など、早めの対策を心がけていることが分かった。

 2017年4月の消費税増税前に住まいの建替え・買替え・リフォームを「進めている」人と「検討中」の人の計11.4%(910人)を対象に、どのようなことが気になるかを複数回答で聞いたところ、「どのような減税措置や給付金などの負担軽減措置があるか」が34.9%でトップ、次いで「消費税増税前と増税後、どちらで工事するのが得か」が29.7%、「住宅ローン金利の今後の変動」が26.8%となった。

 2017年4月の増税前に「建替え・買替え・リフォームを具体的に進めている」人(3.7%)では、「どのような減税措置や給付金などの負担軽減措置があるか」(31.2%)や「住宅ローン金利の今後の変動」(28.1%)が気になることの上位に入った。また「検討中」の人(7.7%)では、「どのような負担軽減措置があるか」(36.7%)、「消費増税前と増税後、どちらで工事するのが得か」(34.8%)が30%以上の比率となった。

 多くの項目で「検討中」の人が「具体的に進めている」人よりも高い比率を示しており、「消費増税前と増税後、どちらで工事するのが得か」では15.8ポイントもの差となった。具体的に進めていくことで「気になること」が解決する一方で、変動する住宅ローン金利にはより注視するようになっていくことが分かる。いずれにせよ、住まいを考える上では、やはり「お金の問題」を気にしている人が多いことがうかがわれる。

 同調査結果はこちら