上場会社に「不祥事対応のプリンシプル」示す~東証
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:03/04/2016  提供元:21C・TFフォーラム



日本取引所自主規制法人は2月24日付で「上場会社における不祥事対応のプリンシプル~確かな企業価値の再生のために」を策定した旨、公表した。原因究明や再発防止策が不十分、調査体制に十分な客観性や中立性が不備などのケースが散見されることを受け、従来からの不祥事対応に共通する視点をベースに、最近の事例も参考に4つの原則を提示。各上場会社が不祥事対応の際に判断の拠り所とすることを期待している。

 4原則は、1)不祥事の根本的な原因の解明、2)第三者委員会を設置する場合における独立性・中立性・専門性の確保、3)実効性の高い再発防止策の策定と迅速な実行、4)迅速かつ的確な情報開示。このうち、2)では、次のことを指摘している。

 「内部統制の有効性や経営陣の信頼性に相当の疑義が生じている場合、当該企業の企業価値の毀損度合いが大きい場合、複雑な事案あるいは社会的影響が重大な事案である場合などには、調査の客観性・中立性・専門性を確保するため、第三者委員会の設置が有力な選択肢となる。そのような趣旨から、第三者委員会を設置する際には、委員の選定プロセスを含め、その独立性・中立性・専門性を確保するために、十分な配慮を行う。また、第三者委員会という形式をもって、安易で不十分な調査に、客観性・中立性の装いを持たせるような事態を招かないよう留意する」。

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