申告書は8割以上の人が「自力で作成」と回答
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:02/22/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 2月16日から確定申告が始まっているが、お金のプラットフォームを提供する(株)マネーフォワード(東京都港区)は、自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』のユーザーであり、2016年に確定申告をする1042名を対象に「確定申告に関するアンケート調査」を実施した。調査結果によると、確定申告をする理由は、「自営業や個人事業主の事業所得があった」と回答した女性が40%を占め、31%の男性を上回った。

 申告書の作成については、82%と8割以上の人が「自力で作成する」と回答。「会計事務所に申告前にまとめて依頼する」(5%)や「普段から会計事務所と顧問契約している」(4%)は少数にとどまった。男女差がみられたのは「税務署に相談する」(6%)という回答で、男性が5%だったのに対して女性は10%を占めた。女性のほうが直接税務署に足を運び、窓口で相談するケースが多いようだ。

 確定申告に必要な情報収集は、67%と約7割の人が「インターネット検索」を選択して最多、次いで「国税局のサイトを参考にする」(53%)、「税務署の申告会場や窓口で相談する」(22%)が続いた。また、申告書の提出については、「税務署に持参する」(41%)という回答が全体の4割を占めたが、「電子申告(e-Tax)利用」(28%)については男女差がみられ、男性は32%で女性(16%)の2倍の回答数が得られた。

 確定申告について「難しい」との回答は全体で46%だったが、男性の44%に対し、女性は58%が「難しい」と回答。最も難しいこと(3つまで回答)は、「申告書の記入・作成」(15%)が1位。申告書は種類が多いため、該当する書類を適切に選び、記入欄に正しく記入する必要があるため、難しいイメージを持つ人が多いようだ。以下、「領収書や請求書の保管」(14%)、「使ったお金を経費に含めるかどうかの判断」(12%)だった。

 確定申告をする上で、最もわずらわしい作業(3つまで回答)でも、トップは「申告書の作成」(28%)になり、申告書の記入が難しさの要因になっていることが分かる。なお、会計ソフトの利用については、全体ではわずか18%と2割にとどまったが、自営業では48%と約半数が「利用する」と回答。また、1年を通じて準備をする人の割合も、自営業のほうが全体(16%)よりも10%高い26%という結果となった。

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