優先して着手すべきリスクは「海外拠点の運営」
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:01/15/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 企業が優先して着手すべき最大のリスクは「海外拠点の運営に係るリスク」であることがデロイト トーマツ 企業リスク研究所の「リスクマネジメント調査(2015年版)」で分かった(回答237社、1社につき最大3項目まで選択)。前回から20%弱増の46%に達している。

 また、「子会社ガバナンスに係るリスク」(44%:2位)、「海外企業買収後の事業統合リスク」(19%:4位)、「海外取引に係るリスク(現地との調整)」(18%:5位)といった海外事業に関連あるリスクが前回から大きく伸びている。その要因として、特にM&Aを含めた海外進出の急拡大がある、と同研究所はみている。

 トップである「海外拠点の運営に係るリスク」は、従業員1000名未満の企業での関心が高い。「新興国を中心に中堅企業の海外進出が拡大していること、さらに、中堅企業が管理面で課題を抱えていることを物語っている」(同研究所)。

 一方、例年上位であったリスク、すなわち、「情報漏えい」や「災害対策の不備」は順位を下げている。この結果について同研究所は「海外関連リスクのランク急上昇のあおりを受けての下落と見ることもできるが、特に『災害対策の不備』のランク下降は著しく(4位→9位)、東日本大震災の風化が懸念される」と指摘している。

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