三菱自動車、エコカー減税の追加分も負担
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:06/30/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 三菱自動車と日産自動車はこのほど、三菱自動車の燃費データ不正行為の対象となった車両の利用者に対する補償額を決定した。

 補償の対象となるのは、三菱「eKワゴン/eKカスタム」、「eKスペース」と、日産「デイズ」、「デイズルークス」の4車種。補償額は10万円で、今年4月21日時点で使用していた自動車検査証記載の使用者に支払われる。補償額の10万円には、「新届出燃費値と旧届出燃費値との差による燃料代の差額」、「今後の車検時等に想定される自動車関連諸税の増額分」、「ご迷惑をおかけしたお詫び」が含まれる。

 なお、新届出燃費値と旧届出燃費値との差異により新車購入時のエコカー減税ランクに差が生じ、追加納税義務が発生した場合は、使用者に負担をかけることのないよう、三菱自動車が責任を持って対応するとしている。

 支払方法等の具体的な手続きについては、7月下旬を目途にダイレクトメールやホームページ等で案内する予定。

 三菱自動車は、自社ブランドの車両の燃費を実際よりよく見せるため燃費試験データを改ざんする不正を行っていたことが提携先の日産自動車の指摘により発覚。国土交通省が独自に行った走行試験の結果、最初に不正が発覚した軽自動車4車種については、カタログなどで公表されている数値に比べて5?16%程度燃費が悪かったことが判明している。