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ひと月の平均残業時間は22.2時間、前年より1.4時間増

 転職サービス「doda(デューダ)」が20~59歳のビジネスパーソン1万5千人を対象に実施した「職種別の平均残業時間調査」結果によると、2022年4月~6月の平均残業時間は22.2時間/月で、前回2021年から1.4時間増えた。2022年は緊急事態宣言の発出がなく、リモートワークを縮小するなどコロナ禍で制限していた労働環境を緩和する動きが見られたことが、やや残業が増えた要因の一つと考えられている。

 残業が少ないトップ20職種の平均残業時間は前回の13.5時間より1.5時間増え、15.0時間になった。しかし、1ヵ月の実働日数を20日とする場合、1日あたりの平均残業時間は0.75時間となり1時間以内に収まっている。職種分類別にみると、「事務/アシスタント系」職種が10位までに6つ、20位以内では9つランクインした。前回調査でも、上位に事務/アシスタント系が多くランクインしていたことから、本職種の残業時間は全体的に少ないといえる。

 職種別にみると、残業時間が最も少ない職種は「秘書/受付」で10.0時間。前回「秘書/受付」とともに1位だった「医療事務アシスタント」は、前回より+1.7時間で5位に順位を下げた。一方で、前回18位だった「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」は前回より-5.7時間で2位となり、大幅に順位を上げている。トップ20までには、前回より-8.0時間の「広報/PR/IR」が20位に、前回より-7.3時間の「学術/メディカルサイエンスリエゾン」が7位に新たにランクインした。

 一方、残業が多いトップ20職種の平均残業時間は29.3時間で、前回から1.1時間増という結果になった。職種別にみると、残業時間が最も多い職種は「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」と「ビジネスコンサルタント」で、37.1時間。「ビジネスコンサルタント」は、前回の12位(27.0時間)から10.1時間増。コロナ禍で業務のデジタル化を進める企業が急速に増えたことで、需要が伸びていると考えられる。

 また、前回1位だった「設計監理/コンストラクションマネジメント」は 9.4時間減で、7位となった。前回調査から+12.0時間と最も残業時間が増加した「商品企画/サービス企画」は、圏外から4位にランクイン。新しい生活様式が確立されていく中、新しい企画や付加価値が高い企画、競合と差別化された企画が求められている背景の中で需要が高まり、残業増加につながったと推測される。

「職種別の平均残業時間調査」結果について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 転職サービス「doda(デューダ)」が20~59歳のビジネスパーソン1万5千人を対象に実施した「職種別の平均残業時間調査」結果によると、2022年4月~6月の平均残業時間は22.2時間/月で、前回2021年から1.4時間増えた。2022年は緊急事態宣言の発出がなく、リモートワークを縮小するなどコロナ禍で制限していた労働環境を緩和する動きが見られたことが、やや残業が増えた要因の一つと考えられている。 残業が少ないトップ20職種の平均残業時間は前回の13.5時間より1.5時間増え、15.0時間になった。しかし、1ヵ月の実働日数を20日とする場合、1日あたりの平均残業時間は0.75時間となり1時間以内に収まっている。職種分類別にみると、「事務/アシスタント系」職種が10位までに6つ、20位以内では9つランクインした。前回調査でも、上位に事務/アシスタント系が多くランクインしていたことから、本職種の残業時間は全体的に少ないといえる。 職種別にみると、残業時間が最も少ない職種は「秘書/受付」で10.0時間。前回「秘書/受付」とともに1位だった「医療事務アシスタント」は、前回より+1.7時間で5位に順位を下げた。一方で、前回18位だった「美容関連職(理美容/エステ/マッサージ)」は前回より-5.7時間で2位となり、大幅に順位を上げている。トップ20までには、前回より-8.0時間の「広報/PR/IR」が20位に、前回より-7.3時間の「学術/メディカルサイエンスリエゾン」が7位に新たにランクインした。 一方、残業が多いトップ20職種の平均残業時間は29.3時間で、前回から1.1時間増という結果になった。職種別にみると、残業時間が最も多い職種は「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」と「ビジネスコンサルタント」で、37.1時間。「ビジネスコンサルタント」は、前回の12位(27.0時間)から10.1時間増。コロナ禍で業務のデジタル化を進める企業が急速に増えたことで、需要が伸びていると考えられる。 また、前回1位だった「設計監理/コンストラクションマネジメント」は 9.4時間減で、7位となった。前回調査から+12.0時間と最も残業時間が増加した「商品企画/サービス企画」は、圏外から4位にランクイン。新しい生活様式が確立されていく中、新しい企画や付加価値が高い企画、競合と差別化された企画が求められている背景の中で需要が高まり、残業増加につながったと推測される。
2023.01.17 17:25:29