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“丑年”設立の法人は干支最少の全国で20万6429社

 2021年の干支は“丑(うし)”。東京商工リサーチの調査によると、全国で丑年に設立された法人は20万6429社で、全国の約320万法人のうち、十二支では最も少ない6.4%だったことが、で分かった。同調査は、東京商工リサーチの企業データベースから個人企業や倒産、休廃業・解散した企業などを除いた約320万社から、丑年に設立された法人を対象に抽出し、分析したもの。

 丑年で最も古い設立は、1877(明治10)年設立の「十六銀行」(岐阜)の1社。次いで、1889(明治22)年が、「日本盛」(兵庫)、「セッツ」(大阪)、「北海道炭礦汽船」(東京)、「ロイヤルパークホテル」(東京)など7社。1901(明治34)年が、「島田掛川信用金庫」(静岡)、「日本赤十字社」(東京)など11社。丑年設立の上場企業は394社で、全上場企業の10.2%を占め、十二支では最も多い。

 設立年の最多は、2009年の7万5786社(構成比36.7%)で3割半ばを占めた。次いで、1997年の4万8083社(同23.2%)、1985年の3万2245社(同15.6%)、1973年の2万8411社(同13.8%)の順。丑年設立のうち、平成設立は12万3869社で、全体の6割(同60.0%)を占めた。一方、100年以上の1913年以前に設立された法人は83社にとどまり、構成比はわずか0.04%だった。

 産業別は、「サービス業他」が6万2514社(構成比30.2%)で最も多い。次いで、「建設業」3万2504社(同15.7%)、「製造業」2万5439社(同12.3%)、「小売業」2万5012社(同12.1%)、「卸売業」1万9921社(同9.6%)、「不動産業」1万8929社(同9.1%)、「情報通信業」1万101社(同4.8%)と続き、1万社以上は7産業。最少は「農・林・漁・鉱業」の2563社(同1.2%)だった。

 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動が停滞し、在宅勤務やリモートなど、新しい働き方が求められ、当たり前が当たり前でない“ニューノーマル”の時代の幕開けとなった。コロナ禍の収束が見通せず、第三波が広がるなか、新しい2021年は、『辛丑(かのとうし)』。十干十二支60通りの一つで、草木が枯れ、また新しくなろうとする状態といわれる。コロナ禍の不安が和らぎ、一日でも早く安穏とできる日々が待たれる。

丑年設立の法人調査結果について

提供元:21C・TFフォーラム(株式会社タックス・コム)

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 2021年の干支は“丑(うし)”。東京商工リサーチの調査によると、全国で丑年に設立された法人は20万6429社で、全国の約320万法人のうち、十二支では最も少ない6.4%だったことが、で分かった。同調査は、東京商工リサーチの企業データベースから個人企業や倒産、休廃業・解散した企業などを除いた約320万社から、丑年に設立された法人を対象に抽出し、分析したもの。 丑年で最も古い設立は、1877(明治10)年設立の「十六銀行」(岐阜)の1社。次いで、1889(明治22)年が、「日本盛」(兵庫)、「セッツ」(大阪)、「北海道炭礦汽船」(東京)、「ロイヤルパークホテル」(東京)など7社。1901(明治34)年が、「島田掛川信用金庫」(静岡)、「日本赤十字社」(東京)など11社。丑年設立の上場企業は394社で、全上場企業の10.2%を占め、十二支では最も多い。 設立年の最多は、2009年の7万5786社(構成比36.7%)で3割半ばを占めた。次いで、1997年の4万8083社(同23.2%)、1985年の3万2245社(同15.6%)、1973年の2万8411社(同13.8%)の順。丑年設立のうち、平成設立は12万3869社で、全体の6割(同60.0%)を占めた。一方、100年以上の1913年以前に設立された法人は83社にとどまり、構成比はわずか0.04%だった。  産業別は、「サービス業他」が6万2514社(構成比30.2%)で最も多い。次いで、「建設業」3万2504社(同15.7%)、「製造業」2万5439社(同12.3%)、「小売業」2万5012社(同12.1%)、「卸売業」1万9921社(同9.6%)、「不動産業」1万8929社(同9.1%)、「情報通信業」1万101社(同4.8%)と続き、1万社以上は7産業。最少は「農・林・漁・鉱業」の2563社(同1.2%)だった。  2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動が停滞し、在宅勤務やリモートなど、新しい働き方が求められ、当たり前が当たり前でない“ニューノーマル”の時代の幕開けとなった。コロナ禍の収束が見通せず、第三波が広がるなか、新しい2021年は、『辛丑(かのとうし)』。十干十二支60通りの一つで、草木が枯れ、また新しくなろうとする状態といわれる。コロナ禍の不安が和らぎ、一日でも早く安穏とできる日々が待たれる。
2020.12.29 10:16:11