主要株主の異動、「記事」で即時配信～ストライク、ツイッターで３月から ～「もの言う株主」の動きも速報
M＆A（合併・買収）仲介大手のストライクは３月２日、上場企業の主要株主の異動情報を記事形式で即時配信するサービスを始める。料金は無料。大量保有報告書に基づいて記事を作成し、ツイッターで即時に配信する。株式を取得したファンドなどが「アクティビスト（もの言う株主）」と見なされる場合、注意を促すキャラクター付きのアイコンも表示する。敵対的買収の増加などに伴い、株主異動情報への関心が高まっていることを受けてサービスを拡充する。
株式市場では、個人や法人が発行済み株式数の５％を超えて取得した場合、５営業日以内に大量保有報告書を提出しなければならない。これまでは銘柄、投資者、出資比率などの一覧表のみを送るにとどまっていたが、３月からは大量保有報告書の中から必要な情報を読み取り、定型文として記事を自動作成。短文のわかりやすい文章でツイッターやメールを通じて速やかに配信する。記事中に株式の保有目的なども掲載する。
「もの言う株主」による新規の株式保有や追加取得などの動きを知らせる機能も設ける。大量保有報告書の保有目的欄に「重要提案行為等」の記載がある場合は、記載内容に応じてアクティビストと見なすこととし、異動情報に独自のアイコンを表示する。こうしたサービスは国内でも初めて試みとみられる。
