つみたてＮＩＳＡ、認知度は徐々に上昇
本年１月からいよいよ「つみたてＮＩＳＡ」がスタート（買付開始）した。つみたてＮＩＳＡは、年間投資上限額は４０万円と現行ＮＩＳＡ（１２０万円）の３分の１だが、投資した金融商品の売却益や配当の非課税期間は２０年（２０１８～２０３７年）と現行ＮＩＳＡの４倍に延びており、少額からの長期間の積立投資を促す狙いがある。現預金の投資促進に期待されているのが「つみたてＮＩＳＡ」だ。
三菱ＵＦＪ国際投信では、１万人を対象に「つみたてＮＩＳＡ」に関する認知度調査を２０１７年９月から毎月実施しているが、４回目となる制度開始直前の昨年１２月の調査結果によると、つみたてＮＩＳＡがどのような制度か「知っている」との回答は２４．７％と約４人に１人だった。前月調査からは１．４ポイント増、調査を開始した９月からは５．６ポイント増と認知度は徐々に上昇している。
認知度を年齢別でみると、「６０歳以上」が２９．４％と最も高く、次いで「５０～５４歳」が２６．２％で続くが、「２０～２４歳」は１４．８％など２０～３４歳の若年層の認知度が他の年齢と比べ若干低い。地域別では、中部・近畿・中国地方の９月からの認知度の上昇がそれぞれ８．５ポイント増（２４．４％）、７．６ポイント増（２８．５％）、６．７ポイント増（２７．１％）と、他地域よりも大きい（全体平均５．６ポイント増）。
また、「つみたてＮＩＳＡを知らない」と回答した中から抽出した１０４名を対象に、「つみたてＮＩＳＡ」や「積立投資」の特徴を説明した上で、その特徴に対する魅力度を尋ねてみると、「まとまったお金がなくても始められる（毎月１万円程度から）」に対して「魅力が（多少）あると思う」との回答が５５．８％、「いつでも解約し引き出すことができる」が同５３．９％と上位となった。
対して、「年間４０万円、最大８００万円（年間４０万円×２０年）非課税投資が可能」の魅力度は４１．３％、「非課税期間は投資した年から最長２０年間と長期である」が３７．５％と、９項目中下から１、２番目の魅力度だった。なお、上記の「つみたてＮＩＳＡ」や「積立投資」の特徴を認知した結果でも、「関心が高まった（つみたてＮＩＳＡを利用してみたい）」との回答は２６．９％にとどまっている。
提供元：２１Ｃ・ＴＦフォーラム（株式会社タックス・コム）
