4つの安全管理措置のための準備
   
作成日:08/11/2015
提供元:マネーコンシェルジュ税理士法人
  


■4つの安全管理措置とは?

 前回、前々回と「マイナンバー今すぐにやるべき事」として、「従業員への事前説明会の開催」と「本人確認ワークフローの確立(マイナンバー収集作業)」をお伝えしました。

 今回は、マイナンバーを漏らさないために必要な「4つの安全管理措置のための準備」を説明します。

 4つの安全管理措置とは、「組織的安全管理措置」「人的安全管理措置」「物理的安全管理措置」「技術的安全管理措置」です。

 イメージとしては、人にまつわる安全管理措置が最初の2つ、物にまつわる安全管理措置が最後の2つとなっています。

■組織的安全管理措置のための準備

 組織的安全管理措置を整備するためには、まずはマイナンバーを取り扱う人(事務取扱担当者)を限定することが重要です。

 事務取扱担当者以外の人が、従業員等のマイナンバーを見れないという組織体制を整備できれば、それだけでマイナンバーの流出リスクが減ります。

 更には、マイナンバー漏えい時等の報告連絡体制の整備も重要です。

 また、マイナンバーがきちんと安全に運用されているのかなどを把握できるように、「マイナンバーノートや執務記録」を付けて、利用実績を記録する必要もあります。

■人的安全管理措置のための準備

 人的安全管理措置の肝は、事務取扱担当者への監督と教育です。

 事務取扱担当者への監督とは、例えば、入社時の誓約書の記入や、就業規則での秘密保持事項の追記などがあります。

 事務取扱担当者への教育とは、定期的(最低でも年に1度程度)なマイナンバー研修会への参加などがあります。

 これは、マイナンバーの知識のキャッチアップなどが目的です。

■物理的安全管理措置のための準備

 物理的安全管理措置では、マイナンバーを取り扱う区域を限定することが重要です。可能であれば別部屋として、更にICカードなどでの入退室管理システムの設置ができればベターです。

 そこまで難しい場合には、壁又は間仕切りの設置や、座席配置の工夫で、マイナンバーが覗き見されないように工夫することが重要です。

 マイナンバーを取り扱うパソコンやマイナンバーが記載された書類などが盗難等にあわないために、鍵付きの書庫などに保管することが求められています。

 鍵付きの書庫などがない会社は、今の内から準備が必要です。

■技術的安全管理措置のための準備

 技術的安全管理措置では、パソコンや給与計算ソフトに対して、IDとパスワードの設定を求めています。

 これによって、事務取扱担当者以外の方が勝手にマイナンバーを見る事が難しくなります。

 外部や内部からのマイナンバー不正流出を防止又は抑制するために、下記のマイナンバー3点セットがあると有効です。
(小規模の会社では、まずはウィルス対策ソフトだけでも準備してみて下さい。)

マイナンバー3点セット
・ウィルス対策ソフト
・ファイアウォール
・ログ解析ソフト

 色々と書きましたが、自社でどうやって「4つの安全管理措置のための準備」をやっていいのかわからないという方は、下記の当社の「マイナンバーコンサル」をご利用ください。
マイナンバーコンサル

初回相談無料ですので、お気軽にご相談ください。