H28年分確定申告よくある間違い
   
作成日:03/15/2017
提供元:マネーコンシェルジュ税理士法人
  


■副収入の申告漏れ

確定申告もいよいよ終盤ですが、国税庁のHPより確定申告でよくあるミスについて、個人的解説を加えてお伝えします。

まず、よくあるミスの代表格が、「副収入の申告漏れ」です。

昨今では、「インターネットを使ったサイドビジネス」や「会社終業後の副業」など、本業である現在の仕事以外に様々な収入源を確保されている方がおられます。

これらで得た所得についても、当然のことながら本業の所得と合わせて申告する必要があります。

ただし、給与所得者でサラリーマンの場合は、上記所得が年間20万円以下の場合は申告不要となっています(住民税は別、還付申告する場合等は20万円以下でも申告必要)。

■生命保険の一時金など

他にも、生命保険会社などから、満期金や一時金を受け取られた方は、その収入が一時所得として申告する必要がないか、生命保険会社などから送付された書類で、もう一度確認してください。

更には、海外で得た所得(例えば、国外で支払われる預金等の利子や、国外にある不動産の貸付・譲渡による収益、国外の法人等に対する出資に係る収益など)も合わせて申告する必要があります。

外国の税務当局に申告した所得であっても、日本で再度、申告が必要となりますのでご注意ください。

この場合、二重課税排除の趣旨から、外国税額控除の適用が受けられる可能性があります。

■ふるさと納税の申告忘れ

これが平成28分確定申告の最大の注意点です。

ふるさと納税は、先の改正で5ケ所以内の寄付であれば確定申告不要となるいわゆる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が創設されました。

ただし、医療費控除の適用など何らからの理由で確定申告を行う場合には、ふるさと納税ワンストップ特例の適用に関する申請書を提出している方であっても、ふるさと納税の金額を寄附金控除額の計算に含める必要があります。

これは忘れやすいので、特にご留意くださいませ。