今年の確定申告の傾向
   
作成日:02/28/2014
提供元:マネーコンシェルジュ税理士法人
  


■アベノミクスと確定申告

昨年は、一部の業界、一部の個人の方々にとっては、多大なアベノミクス効果がありました。

それを証明するかのように、今年の確定申告では、「不動産売却」や「株式売却」などの相談が昨年以上に増えています。

1つの大きな流れとしては、日本の株式市況が約1.5倍になり、円ドルの為替市況が円安に約3割動いたことによって、日本の投資家が塩漬けであったものを手仕舞いして、多額の資金をもつようになり、その資金が不動産投資等に流れていったものと思われます。

収益不動産に対する購入意欲がとても高かった1年ではなかったかと思います。

その結果として、証券等の売り買いや不動産の売り買い、もっといえば、会社の売り買いであるM&Aもとても活発でした。


■今年の確定申告の傾向

その結果、以下のような確定申告相談が増えています。



不動産を売却したんだけど、申告どうしたらいい?
 


株式相場がよかったので、上場株を売却したのだけど申告必要?
 


リーマン前に買っていた仕組債を売却したのだけど、税金はどうなるの?
 


2年前に相続で不動産を取得したのだけど、3年以内に売却すると有利ってきいて売却したんだけど、申告必要?
 


バブル時に買ったゴルフ会員権、改正前に売ると節税になるってきいたのだけど本当?
 


FXの儲けと、上場株の損失って損益通算できるの?
 


消費税増税前に自宅を建てたんだけど、住宅ローン控除ってどうしたらいいの?
 


事業承継のチャンスときいて、相続時精算課税贈与を使って子供に自社株を贈与したのだけど、申告はどうするの?
 


子供がいないので会社をM&Aで売却して多額の資金を得たのだけど、何か節税対策ってあるの?
 


孫の教育資金にと、1,000万円教育資金贈与信託をしたのだけど、これって確定申告必要?
 


小売業を個人でやっているのだけど、去年はだいぶ売上が増えたのだけど、そろそろ消費税も払わないとダメ?
 


■申告期限など

上記の相談は、税目別に分けると、所得税の確定申告、贈与税の確定申告、消費税の確定申告の3つが含まれています。

それぞれに確定申告期限が異なりますので、注意が必要です。

(平成26年における申告及び納付期限)
所得税及び復興特別所得税…平成26年3月17日(月)
消費税及び地方消費税…平成26年3月31日(月)
贈与税…平成26年3月17日(月)

振替納税を利用される場合の振替日は、平成25年分所得税及び復興特別所得税の確定申告分は、平成26年4月22日(火)、平成25年分の消費税及び地方消費税の確定申告分は、平成26年4月24日(木)となっています。


上記相談事例を含めた確定申告についてのご相談は下記までお問い合わせ下さい。
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