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アジア7or5ケ国巡り~中国の深セン・珠海、マカオ編
作成日:
09/10/2014
提供元:
マネーコンシェルジュ税理士法人
前回からの続きです。
■中国の深セン・珠海、マカオってどこにあるの?
前回の香港の場所は、何となくわかるかもしれませんが、今回の深センや珠海、マカオというのは、案外どこにあるのかわからないという方も多いのではないかと思います。
そこで、位置関係を記します。
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グーグル・マップ
真ん中に香港がありますが、以前お話しした観光名所の「ヴィクトリア・ピーク」や、中環の超ロングな名物「エスカレーター」は、香港島にあります。
その向かいが中国本土側で、こちらには、九龍城や、以前お話しした香港映画「恋する惑星」の舞台であるチョンキンマンションがあるチムサーチョイ等があります。
香港の真上に深センがあります。
もちろん、香港から深センに行くにはパスポートがいります。
更に、中国本土の内陸部に行くと、広州(杭州ではない)があります。
一方、香港からフェリーで約1時間で行くことができますが、左下にある「澳門」とあるのが、マカオです。
実際私もフェリーで行きました。
その真上にあるのが、珠海(ジュカイ、ジュハイ)です。
香港からマカオ、マカオから珠海、それぞれパスポートが必要です。
で、このあたりのことを珠江(しゅこう)デルタ地域といいますが、これについては後述します。
■位置関係重要だが日本人弱い
インターナショナルでビジネスを考えると、位置関係は重要です。
単純には、近いのか遠いのかです。
先ほどの地図を少し遠目から見てみます。
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グーグル・マップ
右上に台湾が見えてきましたね。
そうです、そうなんです、台湾って上記のあたりの国と親交が深いのですが、それは場所が近いからだと思います。
左側には、ベトナムのハノイが見えます。
更に、遠目から見てみます。
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グーグル・マップ
台湾の更に右上に日本の沖縄が見えてきました。
沖縄とこのあたりも近いのですよね。
右下には、フィリピンのマニラが見えてきました。
フィリピンって、実は日本から見て東南アジアの真ん中あたりに位置していて、それを考えると結構ビジネスチャンスがありそうにも見えます。
左側には、ベトナムの奥にラオスやその下にシェムリアップのあるカンボジアが見えます。
更に遠目にみると、東南アジア全体となります。
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グーグル・マップ
東南アジアがこの先世界経済の中心となっていきますが、その時における日本の欧米に比べての地理的優位性を上記の地図で深く頭に入れて下さい。
ちなみに、2017年までに、香港国際空港からマカオまで車で30分で移動できるようになるという、世界最長橋「香港・珠海・マカオ大橋」が開通する予定です。
■中国(深セン、珠海)の概要
中国といえば、今から4年程前の2010年に中国上海万博が開催されました。
当時、実際行ってみて思ったのは、インターナショナルな側面もあれば、あまり良い意味ではない中国らしい部分もあったなぁという感じです。
このあたり詳しくは下記をご覧ください。
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上海万博3つの旅行目的
(2010/10/8)
→
上海万博に行って、気付いたこと8つ
(2010/10/21)
→
上海市民は、活気があって欲が強い
(2010/11/1)
→
中国国家館のスケールの大きさと技術の高さ
(2010/11/10)
→
上海若者に日本以上の国際性、マンションには明かり無し
(2010/11/19)
(中国の概要)
国名:中華人民共和国(People's Republic of China)
面積:9,600,000平方キロメートル(日本の26倍)
人口:約13億人(2012年)
首都:北京市(人口約2,000万人)
言語:中国語(広東語とは異なります、いわゆる北京語)
宗教:仏教、イスラム教、キリスト教等
通貨:元(1元=約16円)
時差:マイナス1時間
1人当たりGDPは約6,700ドル(日本は約38.000ドル)
■深センと日本との関わり+α
(中国深セン市の概要)
面積:1,952平方キロメートル(東京23区の3倍程度)
人口:約1,300万人(2010年)
言語:中国語(移民都市のため広東省ですが広東語も通じるが中国語が主流)
宗教:仏教、イスラム教、キリスト教等
通貨:元(1元=約16円)
時差:マイナス1時間
その他:1979年に経済特区に指定されて目覚ましい発展を遂げる、上海市・北京市・広州市に次ぐ第4位の都市、1人当たりGDPは約1万ドル越
香港から電車で中国本土の北の方にある「羅湖駅」で降りて、そこから徒歩で深センに入れます。
私もこのルートで入国しました。
もちろん、パスポートが要りますよ、ちゃんと入国審査も行われます。
日本人の場合は、短期であればビザなどは不要です。
☆注意!☆
上記のルートで深セン市に入ったところで、ボンヤリと写真でも撮っていると、ひったくりに合う確率が高いです。
実際私も若い兄ちゃんに携帯を狙われかけました。
その後、彼は何の悪びれることもなく次のターゲットを狙っていました・・・。
中国本土とはいえ、流石に深セン市は栄えていました。
ビルは以下のような感じでした。
デパートは中国っぽい感じですが、清潔感はそれなりにありました。
このデパートで言い合いをしている中国人らしき人たちがいて、思わずビデオカメラを向けたのですが、そばにいた警察官に思いっきりガンミアンドマークされ、慌ててカメラをしまい退散しました・・・。
産業に目を向けると、深センでは、主に製造業(東芝や富士ゼロックス、オムロン等日系企業多数)の進出が有名ですが、近年では情報通信産業やサービス業も多数進出されているようです。
単に人件費コストで考えれば、ベトナム等の東南アジアの方が安いのですが、製造業の場合は産業チェーンが重要ですので、そのあたり、例えば、深セン周辺の珠江(しゅこう)デルタ地域は世界の有名な複合機加工拠点ですし、深センの電池産業も有名です。
■深センの不動産
羅湖から深センに入って、徒歩で30分ほど歩くと、老街という商店街にたどり着きます。
こんな感じです。
日本の若者の街とあまり変わらないですよね。
途中で、寄り道をして北京ダックをパクリ。
更に途中で、不動産の広告をパシャリ。
写真右下の82平米のマンション一室であると、178万元ですから約2,800万円。
右上は68平米で、220万元ですから約3,500万円。
日本と変わりませんね。
■珠海と日本との関わり+α
(中国珠海市の概要)
面積:1,653平方キロメートル(東京23区の2.5倍程度)
人口:約158万人(2010年)
言語:広東語
宗教:仏教、イスラム教、キリスト教等
通貨:元(1元=約16円)
時差:マイナス1時間
その他:深セン市と同じく経済特区に指定されているが規模は深センの1/10程度、マカオに隣接していることもあり1人当たりGDPは約1万ドル越と高い
珠海の1人当たりGDPは約1万ドル越と深センと同様、中国国内では大変高いのですが、陸続きのお隣マカオと比べると、とても低いです。
そこで、マカオと珠海との物価差を考えて、いったりきたりする方が多いようです。
自転車でマカオから中国の珠海へと向かう方もいます。
珠海在住の日本人と食事を一緒にしたのですが、昼ごはんは約10元(160円)と言っていました。
30歳手前のヤングボーイですので、可能な部分もあるのかもしれませんが。
マカオは、もちろん日本と物価等はほぼ変わりません。
マカオから珠海へは、香港から深センへの歩いて入国と似ています。
こちらも、同様に歩いて入国です。
写真は、向こうが中国の珠海となります。
2
マカオから珠海に入ったところは、ショッピングセンターになっています。
ここに、実はかの有名な二重扉、三重扉の偽ブランド店があります。
さて、珠海市って、日本ではあまり馴染みがないと思うのですが、実は世界46の国・地域から6,000社以上の外資系企業を設立されているそうです。
もちろん日系企業も進出していて、有名どころでは、パナソニック、キヤノン、日本通運、東芝、理想科学工業、キリンビール、ジャスコ、岩谷産業等で、100社以上あるそうです。
先ほど深センのところで、「珠江(しゅこう)デルタ地域は世界の有名な複合機加工拠点」と書きましたが、この珠江デルタ地域は、香港やマカオ、珠海が含まれます。
キャノンは、まさにという会社になります。
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ウィキペディア
■マカオの概要
(マカオの概要)・・・ポルトガル領
国名:中華人民共和国マカオ特別行政区(Macao Special Administrative Region of the People’s Republic of China)
面積:28平方キロメートル(東京23区の22分の1程度)
人口:約53万人(2008年)
言語:広東語(カントン)
宗教:仏教、道教、キリスト教等
通貨:パタカ(1パタカ=約13円)
時差:マイナス1時間
1人当たりGDPは約91,000ドル(日本は約38.000ドル)で世界4位
とにかくびっくりするのが、所得の高さ。
この原因ははっきりしていて、カジノ収入です。
更にいえば、その顧客の多くは中国人です。
マカオのカジノ収入は、実は既にラスベガスを超えています。
また、マカオのカジノでディーラー等で働こうとすると、原則マカオ人でないといけないことになっていて、カジノ収入の増加で、国家だけではなくマカオ人にも恩典があるようになっています。
マカオ政府統計局によると、現在カジノで働く人は約3万人。
すると、労働人口が約27万人ですから、その10%がカジノで働いていることになります。
マカオらしい写真を何枚か。
ちなみに、マカオ=カジノというイメージかもしれませんが、マカオにはカジノ以外にも多数の世界遺産があることも付け加えておきます。
もちろん今回は弾丸ツアーですから、ほぼ行けず。。。
あ、それと、マカオといえば、エッグタルト。
誤解を恐れずにいえば、なんでそんなに人気があるのかよくわかりませんでしたが。
■アジア通に聞きました!「どこの国の人が好き?」
私の周囲にアジアには百回以上は行っているというアジア通の方がいますが、その方に聞いてみました。
「どこの国の人が好き?」
そのアジア通の方は男性30代独身ですが、友達としては「マカオ人」、結婚相手としては「マカオ人」か「フィリピン人」だそうです。
フィリピン人の理由は性格が良いからといっていましたが、マカオ人という理由は、金銭感覚が似ているらしく価値観が合うことが多いからだそうです。
実際、私の知人にも何人か日本人とマカオ人のカップルがいます。
ちなみにその独身の彼は、タイに彼女がいるのですが・・・笑。
私は、マレー人ですね。
その話は、次回以後にて。
次回に続きます。