税金を払って、こっそりポイントを貯める
   
作成日:01/13/2017
提供元:マネーコンシェルジュ税理士法人
  


■2017年1月スタートの新制度をご存知?

平成28年度税制改正において、国税のクレジットカード納付が可能となる制度が創設されました。

そのスタートが、平成29年1月4日です。

今までの税金の支払いは、現金払いや銀行口座からの納付が中心でしたが、これからは、クレジットカード納付という新しい選択肢が増えました。

※クレジットカード納付とは、インターネット上でのクレジットカード支払の機能を利用して、国税庁長官が指定した納付受託者(トヨタファイナンス株式会社)へ、国税の納付の立替払いを委託することにより国税を納付する手続のことです。

(参考:国税クレジットカードお支払サイト)
https://kokuzei.noufu.jp/

■クレジットカード納付の概要と注意点

クレジットカード納付の対象税目は、申告所得税及び復興特別所得税、法人税、消費税及び地方消費税、贈与税、酒税などほぼ全ての税目となっています。

更には、本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です

利用可能なクレジットカードは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDとなっています。

利用可能な日時は、夜間休日を問わず24時間いつでもOKです。

クレジットカード納付の注意点は、決済手数料がかかることです。

決済手数料は納付税額が最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)を加算した金額となります。

例えば、200万円の納税であると、16,416円となります。

ちなみに、クレジットカード納付ができる金額は、1,000万円未満、かつ、クレジットカード決済可能額以下(決済手数料含む)となっています。

■税金を払って、こっそりポイントを貯める

クレジットカード納付のメリットはいくつかありますが、まずは、「クレジットカードの引き落とし日まで支払日を延長できる」ことです。

今すぐの納税資金が足りない時には、有効かもしれません。

また、クレジットカードの契約形態によっては、手数料はかかるでしょうが、分割払いやリボ払いも選ぶことができます。

とはいえ、クレジットカード納付の最大のメリットは、もしかしたら、「ポイントが貯まること」かもしれません。

カード会社や税金の納付金額によっては、上記の決済手数料以上のメリット(逆ざや?)が発生するケースもあるでしょう。