インドネシア滞在記-ジョグジャカルタ編
   
作成日:12/26/2013
提供元:マネーコンシェルジュ税理士法人
  


前回からの続きです。

■日本のデフレを実感

ジャカルタで2泊した早朝3時起きで、ジャカルタ市内から再度スカルノハッタ国際空港へとタクシーで行きました。

2日前は大渋滞で1.5時間かかったのが、今度は約30分で着きました。

搭乗は午前5時30分でLCCであるエアアジアに乗って、ジャカルタからジョグジャカルタへと1時間のフライトです。



この空港で「優しさの倍返し」をしたのですが、それは「インドネシア滞在記-イスラム教を理解する」をご覧ください。爆笑

搭乗までにだいぶ時間があったので、空港内にあるサークルKに入りました。
もちろん日本のサークルKなのですが、すっかりネシアに定着している感があり、利用者は普通に現地の方ばかりです。

そこで、日本でも大流行りのセルフのドリップ式コーヒーを頼みました。



ブラパ?(ハウマッチ?)

何と、9,000ルピア。

ルピアと円の換算は、おおざっぱには最後の「0」を2つとればいいです。
つまり、90円。

ちなみに、街中の会話では、最後の0を3つとって話すことが多いです。
タクシーでもそうでした。
「スリーハンドレッド」と言われれば、「300,000ルピア=約3,000円」。

話を戻すと、カップの大きさはやや大きめで、味は日本とほぼ同じ。
それが、日本とほぼ同じ90円でネシアで売られているのです。

振り返れば、スターバックスがやってくるはるか昔は、コーヒー1杯400円ぐらいが普通でした。

そこに、おしゃれで価格も安く量も多いスタバがやってきて、1杯250円。

街中のコーヒーショップは、激減しました。
そもそも「コーヒーショップ」という言葉が、「ダイヤル回して」と同じで、死語となり、歌の中だけの世界となりました。

更に、ここ1年ぐらいの間に、主にコンビニで1杯100円から150円でドリップコーヒーが飲めるようになりました。

まさに、デフレ社会。

そしてそのままネシアに行ったら、何か浦島状態(?)で日本と変わらぬ値段に遭遇し、じぇじぇじぇ、でした。

景気刺激にインフレもいいのでしょうが、100円ショップやユニクロ等も合わせてイメージすると、いかにデフレによるメリットが大きかったのかと痛感しました。

デフレ万歳!!

(この1杯90円コーヒーの背景には、ネシアの中流人口が増加していることも背景にあると思います。ちなみにビンタンビールもほぼ同額。)


■コンビニ

ジャカルタには、ローソン、セブンイレブンが結構ありました。
サークルKは空港にはありましたが、ジャカルタでは他で見ることはほぼなく、バリでいくつか見ました。

しかし一番多いのは、中華系のアルファマートとインド系のインドマートです。

まさにここジョグジャカルタで回った田舎のあたりでは、上記2社しか見当たりませんでした。

中に入ると、やはり相対的に日本のコンビニより安いです。

また、ローソンやセブンイレブンですが、中に食べる所があったり、お酒が売っている冷蔵庫に少しムスリム配慮がなされていたり、していました。

とはいえ、私の大好きなチョコ菓子スニッカーズは日本とほぼ同じ値段で売っていました。
食べましたが、完全に日本と同じ味でした。


■ホカ弁と「え? そこまでやる?」

デパートなどに行くとほぼ必ずあるのが、マクドナルドやケンタッキーと並んで、「HOKA HOKA Bento」です。



日本のホカ弁とは全く関係ないようです。

また、テイクアウトもしていますが、基本レストラン形式になっています。

前回ご紹介した日本語ガイドもしてくれるヤマハバイカーの方に、色々と話を聞きたいと思い、最後別れる前に、何度もその方から話が出てきていた上記「HOKA HOKA Bento」に一緒に行きました(これはジャカルタでの話です)。

おごるので好きな物頼んでいいよと言って、私もあなたのと同じのにしといてと言いました。

はい確かに言いました。
だから私が悪いのですが。

すると、こんなにたくさん注文しよりました!!



(写真以外にコーラも、もちろん写真は1人分)

じぇじぇじぇ。

なんでエビフライとチキンフライと焼肉というメインディッシュを3つも頼むねん!
というよりそもそも甲殻類食べれへんねん、アレルギー出るし・・・
コーラ、ほんまにいる?
サラダ多過ぎない?

ということで、私はエビフライのすべてとサラダを少し、更にはご飯も少し残しましたが、相方は私からの睨みに空気を読んだのか、完食されました。
ま、当然か。

払ったお金は約1,500円。

ちなみにこのネシア版のホカ弁ですが、とても流行っていました。


■ボロブドゥールのマノハラホテル日の出ツアーは必見

ジョグジャカルタでは、以下を行きました。
今回は、タクシーをチャーターして1.5日で回りました。
泊まりは、ボロブドゥール内にあるマノハラホテル(←超お勧め)。

→ブランバナン(ヒンドゥー教遺跡)



(宗教施設などに入る時は写真のように腰巻が必要ですが、入口で貸してくれます。)

→サンギラン(ジャワ原人発掘場所)
→ボロブドゥール(仏教遺跡)
→ムンドゥッ寺院(世界で最も美しい仏像の1つがあります)
→パオン寺院(ボロブドゥール、ムンドゥッ、パオンは近い)
→王宮であるクラトン(ジョグジャカルタ市内にあります)など


■ブランバナンとボロブドゥール

バリからも、この2つを見るために多くの方がやってきます。

時代は共に9世紀頃ですから、平安時代初期。

ブランバナン=ヒンドゥー教寺院で、ボロブドゥール=仏教寺院ですが、これらをそれぞれ統治していた2つの王族は縁戚関係にあったようです。

また、それぞれの周囲には、いくつもの寺院(仏教系、ヒンドゥー系)が点在しています。

それぞれが別というより融合している感じです。

共に石造りなのですが、綺麗に切断されていて、また上手に重ね合せられているのには、これまたじぇじぇじぇです。

特にボロブドゥールは、空積みといわれる接着剤を使わない構造で、23センチで統一された安山岩のブロック200万個が使われています。



(近くのムラピ山の火山灰によって埋もれていたので、現在でも生き生きとその姿を見ることができます。)

共になのですが、単に石を積み重ねた寺院ではなくて、その石に多くのレリーフが施されていて、更にはそこにちゃんと意味があるのです。

特にボロブドゥールでは、総勢1万人が登場する総距離5キロに及ぶレリーフとなっています。

レリーフとは、例えば仏陀の生涯などです。



(これについては、1Fから最上階までで10周回るコースがあって、それをほぼすべてビデオにおさめました。後で子供に見せるためなのですが、ご想像の通り、中学生や小学生の女の子が喜ぶはずもなくさらっと見て終了となりました。撮るのには結構苦労しました。私の解説付きビデオなのですが、残念。)

あ、そういえば、このボロブドゥールでネシアに来て初めて、日本人の方に会いました。

横浜から来ていた仲の良い年配のご夫婦、これまた横浜から来ていて東南アジア制覇の野望をお持ちの東ティモールからネシア入りした単身女性。

ちなみに、ボロブドゥールを贅沢に鑑賞するには、その中に唯一あるマノハラホテルに泊まることをお勧めします。

食事やおもてなしが最高ですし、上記のレリーフの説明ビデオなども、日本語で見ることができます。

また、このボロブドゥール遺跡を最高の状態で見ようと思うと、日の出ツアーに参加されることをお勧めします。

私も朝4時起きでこのツアーに参加(ホテル宿泊者以外の方の参加も可能)し、朝焼けを堪能しました。



この時、上記の2組の日本人の方とお会いしました。


■世界で最も美しい仏像の1つ

ボロブドゥール遺跡の近くに、ムンドゥッ寺院とパオン寺院があるのですが、そのムンドゥッ寺院に「世界で最も美しい仏像の1つ」といわれる仏像があります。

それがコレです。



真ん中が如来像で、こちらから見て右が文殊菩薩像、左が観音菩薩像(左右の両脇侍はこの写真では見えませんが)。

更にはこれは多分ちまたのガイドブックには載っていないと思いますが、このムンドゥッ寺院の入り口横に、よくみると何やら石碑がいくつかあります(倒れ掛かっていたりして最初よくわからないかもしれませんが)。



よくみると、何と日本語で色々と書かれていて、どうやらどこかの宗教関係者が、インドネシアと日本の友好を図るためにこれらの石碑をつくったようで、更にそれを天皇皇后両陛下がご覧になりお言葉を頂戴した、とのことです。





■日本製のバイクシェア率は?

ジョグジャカルタ1.5日観光の大半をタクシー移動で費やしたのですが、そこで感じたのは、バイクが多く自転車は少ないことです。

更には、そのバイクは日本製が多い。

ここで質問です。

では、インドネシアにおけるバイクの日本シェア率は、大体どれくらいでしょうか。

ちなみに自転車が少ないのは、単純には道が悪く自転車が通りづらいからだと思います。

つまり、道悪のインドネシアでは丈夫な日本製バイクが好まれるという事です。
道悪のため、日本にある小さ目の50CCバイクではなく、もう少し大き目のバイクとなります。

ですから、価格も10万円以上です。

で、ネシアにおけるバイクの日本シェア、どれくらい獲得できていると思いますか。

50%?
80%?
90%?

否。

答えは、約100%(正確には99%)。

実際、日本製以外のバイクは、私がネシアにいる約9日の間ほとんど見ませんでした。

また、タクシー乗車中、都心部で信号などで停止すると、新聞売りやドリンク売り等の物売りが、普通にガラスをノックしてきます。

最初、かなりびっくりしますので、もし行かれる方がいればご留意を。


■ジャワ原人の骨を探してみました

ジョグジャカルタに来て時間のある方にぜひお勧めしたいのが、サンギラン観光です。

ソロに近いので、ジョグジャカルタからは車で片道1.5時間ぐらいかかりますが、教科書で見たジャワ原人(ジャワ島のジャワ)の骨が発掘された場所を実際掘ることが出来ます。

途中からは車では行くことは出来ず、私の場合はタクシーガイドを通じて現地の方に聞いてもらって、最終現地の子どもに連れていってもらいました。



若干本当に合っているのかなど疑問もありますが、細かいことは気にせずまだ骨があるかもしれませんので一応掘ってみました。



近くにちゃんとした博物館もあるのでそちらも行かれるといいと思います。


■クラトンと武士

ジョグジャカルタ市内に、王宮であるクラトンがあります。

このクラトン内には、武士がいます。
クリスという短刀を脇に差して、今も無給で王宮の保護管理をされています。



この武士の方は、日本の武士を知っています。
自分のことをブシとおっしゃっていました。

多分、日本の武士の精神を引き継いでいるという感じなのだと思います。

こちらが日本人である旨告げると少し喜ばれていました。
何かちょっとうれしかったです。


■フェイスタイムやスカイプ

ネシアに来て4日目になったのですが、ここで初めて自宅に電話をしました。

もちろん、フェイスタイム(スカイプのようなもの)で。

こちらの映像を見せながら、また子供の顔等向こうの映像も見ながら話せて、ほぼ無料ですから、ホント海外行った時は使えますね。

海外での通信関係は、私の場合は、アイフォン携帯を1日2,000円程の海外パケットし放題にしておいて、メールやインターネットをアイフォン及びアイパッド(アイパッドはデザリングでアイフォン経由で見る)で自由閲覧状態にしつつ、電話する必要が有る時は、フェイスタイムかスカイプを使うようにしていました(これはソフトバンクの場合ですが、他社も値段はほぼ同様のようです)。

これであると、基本的に2,000円×滞在日数が最大料金なので安心です。

ちなみに、インドネシアではWiFi対応はかなり進んでいます。
海外に行くといつも思いますが、逆に日本の方が遅れているのかも。

また、海外に行くと電源も重要ですが、電圧及び差込口ともに、日本と仕様が異なるので、対応を事前に検討する必要があります。

とはいえ、最近の機械であればほぼ電圧はOKでしょうから、差込口だけCタイプ対応のものを買っておくといいでしょう。

私は必要もない重い変圧器を前回ベトナム旅行に続いて間違って持ってきてしまって、お荷物となってしまいました。

また長くなりましたので、次回に続きます。