個人情報の保護に配慮しよう!
   
カテゴリ:法務
作成日:02/22/2005
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


リエ
「最近、個人情報の漏洩でいろいろ問題になっていますね。」

黒田
「そうですね。漏洩についてのお詫びや賠償の話をよく耳にしますね。インターネットや情報機器の発達により、膨大な数の個人情報をやりとりできるようになった今、個人情報の保護についての配慮がより必要になっています。」
 


リエ
「会社の信用問題につながりますからね。うちの会社も顧客の情報などを少なからず持っているので、何か対策を考えなくてはいけないんでしょうか。」
 
黒田
「ネット取引をしているわけではないので、リスクとしてはそれほど高くないと思いますが、考えていた方がいいと思いますよ。」

リエ
「対策としてはどのようなものがあるのですか。」

黒田
「今までの例では、実際に流出した原因として、従業員や委託先など内部からの持ち出しが多いようです。ですから、社内規定の整備や従業員に対する教育が最優先課題だと思います。それに不要になった情報は、こまめに廃棄したほうがいいでしょう。どうしても使用しないデータについては管理が甘くなってしまいがちですからね。」

リエ
「なるほど。個人情報流出予防だけでなく、会社の管理体制を再度見直す意味でもいいと思います。でも実際におこった場合、どのように対応すべきなのでしょうか。」

黒田
「大企業であって、社会的にも影響のある会社の場合は、謝罪広告や会見を開いたりするでしょうが、実際にはお詫びに伺ったりお詫び状を作成し送付する程度になるのではないでしょうか。ただし、情報が漏れたことにより、相手に過失を与えてしまった場合には、損害賠償の対象になるのかと思います。稀なケースだとは思いますけどね。」

リエ
「そうですか。ありがとうございました。それにしても黒田さん随分詳しいですね。」
 

黒田
「いやあ、実はこの間、個人情報保護についての研修を行ったばかりなんですよ。会計事務所も関与先情報や、年末調整の時に個人の情報もたくさん預かりますからね。」

 
リエ
「そうか。個人の住所や、生年月日だけでなく所得などの情報ももっているんですものね。その中には私のデータもあるので厳重に管理してくださいね。」

黒田
「もちろんだよ。でもこの時期って電車やバスの中とかでうたた寝しちゃって、ついつい鞄を置き忘れそうになるんだよね。」

リエ
「………」