ふるさと納税が利用しやすくなりました
   
カテゴリ:税務
作成日:12/01/2015
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  



リエ
「黒田さん、こんにちは。もうすっかり寒くなりましたね。」





黒田
「こんにちは。つい最近まで暑い暑いと言っていたのが嘘のようですよね。今年も終わりですが、ふるさと納税はやられたのですか?」

リエ
「実はまだなんです。今年こそはチャレンジをしようと思っていたのですが、手続きが煩雑そうで二の足を踏んでいます。」

黒田
「そうなのですか、もったいない。ふるさと納税のワンストップ特例制度が始まったのをご存知ですか? この制度を利用すれば今までより格段にやりやすくなりますよ。」

リエ
「本当ですか? 是非教えてください。知りたいです。」

黒田
「ふるさと納税によって所得税等の税額控除を受けるためには、そもそも確定申告が必要でしたが、一定の要件を満たす方は今後確定申告が不要となります。」

リエ
「確定申告をしなくて良いのであれば、とても利用しやすくなります。どのような要件なのでしょうか?」

黒田
「まず確定申告を行う代わりに、特例の申請書をふるさと納税先に提出する必要があります。もちろんこの申請書は、確定申告書のように複雑なものではありません。
 さらに、ふるさと納税の寄附金控除を受ける目的以外で確定申告書の提出を要しない、かつふるさと納税先の地方公共団体が5以内であることが要件になります。」

リエ
「私は一般の給与所得者です。確定申告をする義務はありませんから、この制度を利用できそうです。」

黒田
「一般の給与所得者の方でも、医療費控除等を受けるために確定申告をする場合には
ワンストップ特例制度は利用できませんので注意が必要です。またそもそも平成27年4月1日以降の寄附が対象となっている点にも注意して下さいね。」

リエ
「利用できそうですので、今から急いでチャレンジしてみます。ありがとうございます。」

黒田
「いえいえ、とんでもない。ふるさと納税は、地域ごとのお礼の品も充実し、とても魅力的な制度になっています。ワンストップ特例制度によって益々身近なものになっていくでしょうね。」