中期経営計画をたててみよう
   
カテゴリ:その他
作成日:11/11/2003
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


会計事務所の黒田さんが月次監査がおわり、社長に何か相談しているようです。

黒田
「社長、今期も上期が終わりましたので、次回に業績検討会を行いたいのですがいかがでしょうか?」
 

社長
「おお、そうだね。いつもの通り上期の実績と前年及び予算対比、また、今期の業績予測についての打ち合わせだね。早速、他の役員と打ち合わせて日程を詰めようか?」

  
黒田
「そこで社長、ご相談なんですが、今回はそれに加えてもっと長いスパンにわたっての経営計画もたててみるのはいかがでしょうか。」

社長
「それは具体的にどういうことだい。」

黒田
「ええ。例えば今後の5年間にわたっての計画を、社長の経営理念や目標の設定等をふまえ現状の数値を参考にし、目標損益計算書、貸借対照表及びキャッシュフロー計算書等を作成していきます。さらに、その目標のためにはどのように行動するかなどを検討するというのが中期経営計画の目的です。」

社長
「なるほど。それは、おもしろそうだね。」

黒田
「そうですね。作成することで目標が数値化されて具体的になれば社長をはじめ、従業員の士気の向上につながると思いますし、また、計画の策定の段階で社内の人間だけでなく例えば銀行の担当の方なども交えてみるのもおもしろいと思います。」

社長
「銀行の人も?それはどういう目的だい?」
 


黒田
「はい。メリットとして考えられるのは、銀行側としては、決算書や試算表だけでは知ることのできない会社の正確な情報を入手できるとともに経営者の事業に対する取り組み、経営理念を知ることができますし、また、会社側としてもその部分を評価されることにより銀行の信頼度が増すということも考えられます。」
 
社長
「そうか。今後の経営戦略の上でも、万が一の時でも銀行との信頼関係は必要不可欠だからな。やってみるか。」

黒田
「そうですか。それでは、早速上司と相談の上作成していきます。そのためには社長にもご協力頂きますのでよろしくお願い致します。」

社長
「わかった。楽しみにしているよ。」