クラウドの活用を教えてください
   
カテゴリ:その他
作成日:04/03/2012
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 今日は、当社のWEBサイトをメンテナンスしているホスティングサービス会社の大島さんが来ています。
 


リエ
「最近、クラウドサービスとかクラウドコンピューティングという言葉をよく聞きますが、どういうことでしょうか。」
 
大島
「クラウドというのは、データを自分のパソコンや携帯電話ではなく、インターネット上に保存する使い方、サービスのことをいいます。クラウドによって、自宅、会社、外出先など、さまざまな環境のパソコンや携帯電話からでもデータを閲覧、編集、更新することができます。従来のコンピュータ利用は、ユーザーがコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを自分自身で特定のパソコンに保有・管理していたのに対して、クラウドコンピューティングでは、ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、そのサービス利用料金を支払うということになります。」

リエ
「インターネットは何年も前から普及していますけど、最近になってクラウドが注目される理由はなんですか。」

大島
「ケーブルや光回線によって通信速度が飛躍的に向上したこと、メモリ容量が増大して安価になったこと、タブレットPC、スマートフォンなど携帯情報端末が普及して外でインターネットにアクセスできる環境が増えたこと、クラウドサービスを提供する業者が増えたことなどがその理由です。このような背景から、場所を選ばずにデータをアクセスしたいというニーズに応えられるようになってきました。」

リエ
「具体的にはどのようなサービスがあるのですか。」

大島
「一般的なのは、メールソフトを使わずにWebブラウザでメールの送受信ができるWebメール、Gメールとかヤフーメールがよく使われています。その他、ブラウザからスケジュールを管理するスケジューラ、掲示板などがあります。これらはSaaS(Software as a Service、サース)と呼ばれています。それから、それらのアプリケーションソフトを動かす土台(プラットフォーム)を提供するサービスをPaaS(Platform as a Service、パース)と言います。また、HaaS(Hardware as a Service)またはIaaS(Infrastructure as a Service)と言って、インターネット経由のハードウェアやインフラを提供するサービスがあります。仮想化したサーバーや共有ディスクを貸し出すサービスのことです。」

リエ
「会社で活用するメリットは何でしょうか。」

大島
「会社では、サーバーなどのハードウェア、ソフトウェアを用意する必要がないので、初期導入の手間とコストが大幅に削減できます。また、サーバーのデータバックアップ、災害対策などが不要になります。ただし、インターネットにつながらないと何もできなくなるので、ネット環境の整備が重要なポイントになります。」

リエ
「当社でも今はサーバーを設置していますが、クラウドに移行することを検討したほうがよいということですね。ありがとうございました。」