ネット・トラブルの対応を教えて!
   
カテゴリ:その他
作成日:11/24/2010
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 今日は、会社のWEBサイトの運営でお世話になっているホスティングサービス会社営業の大島さんにインターネットのトラブル対応について相談しています。

リエ
「先日、海上保安庁の職員が非公開に決まったビデオを動画サイトに流出させたことが問題になっていましたね。最近は、インターネットによって誰でも簡単に情報発信ができるので、それに伴って企業の従業員が問題を起こしてしまうことも多くあると聞きますけど………。」

大島
「そうですね。ただ、従業員が起こすネットのトラブルは、故意ではなく過失とか無知によることが多いですよ。
例えば、


WEBで見つけた文章・画像を許可なく引用して会社のサイトに掲載した。


顧客情報など非公開情報を誤って一斉メールで送信した。


業務に関係ないサイトを閲覧してウィルスに感染した。


自分のブログに会社の非公開情報を書き込んだ。


SNSなどで、根拠もなく名指しで企業を非難した。
といった類のものが多くあります。

リエ
「インターネットは便利だけど、使い方を誤ると恐ろしいですね。自動車の運転と似ているような気がします。」

大島
「車の運転には免許が必要だけど、インターネットは免許もなく誰でも利用できるので、基本的な教育は必要だと思います。トラブル増加の背景としては、携帯電話、タブレットPCなど便利で新しい情報機器が次々に出て来たこと、SNS、ブログ、ツイッターなど情報発信のツール・サービスが急速に普及していること、会社に入る前から携帯、PCを仕事ではなく個人で使用している世代が増えたことなどがあります。すなわち、誰でも簡単に不特定多数の人に情報を発信できるようになり、それを当たり前に利用する人が増えたことです。」
 

リエ
「そうですね。電話応対とかビジネス文書は会社で研修しますけど、インターネットに関する研修は流動的ということもあって、あまり一般的になっていませんね。」

 
大島
「会社の対応は、物理的に情報が漏洩しないようにセキュリティ環境を作ることが中心になって、折角の情報機器を活用できずに不便になっています。過剰に反応して生産性を下げていると感じることも多くあります。私は、ハード的な環境より、むしろ従業員の意識啓発型の情報セキュリティの教育が重要だと思います。」

リエ
「SNS、ブログ、ツイッターを活用して伸びている会社もありますよね。」

大島
「インターネットを仕事で便利に活用するために、公私の区別、著作権の問題、情報漏洩の可能性、ウィルス・ハッカー・ネット詐欺の危険性、書き込みマナーなどに関する基本的なことを理解した上で、情報発信ツールの特徴と活用方法などの研修が必要だと思います。」

リエ
「たくさん勉強することがあって大変ですけど、知らずに使っていると恐いですから、総務で研修企画を考えないといけないですね。」