大島
「ITサービスは、いろいろな分野がありますが、例えば、基幹業務系、コミュニケーション系、EUC(End User Computing)系というように分けて考えます。基幹業務は、販売システムや会計システムのように、全社的な大量データを定例的に定型的に処理をする分野です。コミュニケーション系は、電子メールや電子掲示板、WEB閲覧など、文書の伝達、情報の共有を目的としています。EUC系はワープロ、表計算などエンドユーザーのシステム分野です。DRPはそれぞれのITサービスについて、災害復旧の対応について検討します。」
大島
「そういう時、いつの時点のバックアップで、それを復元してから最新の状態にして通常運用できるまでにどのくらいの時間がかかるか、ということが問題になります。DRPを策定する時は各システムごとに、その指標として、目標復旧時点(RPO:Recovery Point Objective)と目標復旧時間(RTO:Recovery Time Objective)を設定し、さらに被災後、業務をどのレベルまで復旧させるか、どのレベルで継続させるかの指標として目標復旧レベル(RLO:Recovery Level Objective)を設定します。」