スマートフォン、タブレットPCの業務活用の問題
   
カテゴリ:その他
作成日:11/08/2011
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


今日は、WEBサイトのメンテナンスでホスティングサービス会社の大島さんが来ています。

リエ
「最近、スマートフォンやタブレットPCを業務で活用する会社が増えているようですが、どのような使い方をしているのでしょうか。」

大島
「大きく分けると、(1)営業現場でのプレゼンテーション用、(2)社内での業務効率の改善、(3)コミュニケーションツールということになります。(1)営業現場では、パンフレットなどの紙のツールをタブレット端末で代用することで、膨大な紙の資料を用意する必要がなくなります。(2)社内業務としては、会議資料を紙でなくタブレットPCで表示したり、社内の書類をスキャナーで電子化してタブレットPCを閲覧ツールとして使うことでペーパーレス化が実現できます。(3)コミュニケーションツールとしては、業務日報を外出先から会社に送信したり、SNSをリアルタイムで閲覧、書き込みをすることなどで使っています。」
 


リエ
「スマートフォン、タブレットPCは、従来のパソコンに電話と電子書籍端末の機能を付け加えたような感じですね。持ち運びが従来のパソコンより便利なので使い方も広がるということでしょうか。」
 
大島
「そうですね。最近はデータのクラウド化が進んでいるのでデータを端末で持っている必要がありません。端末には通信機能とデータ表示の機能があれば、パソコンを持ち歩く必要はなくなり、スマートフォンやタブレットPCは操作性と表示機能が従来のパソコンより優れているので、益々広がる可能性はあります。」

リエ
「個人所有のスマートフォンを業務で使用している場合が多いと聞きますが、問題はないのでしょうか。」

大島
「会社としては、個人所有のスマートフォンを強制的に業務に使用することはできませんが、使うことで個人の生産性が上がるのであれば、所有者本人の了解の上で使用範囲など一定のルールを設けて使用することになります。」

リエ
「それから、持ち運ぶので、盗難・紛失による情報漏洩などセキュリティが心配ですよね。」

大島
「盗難・紛失による情報漏洩を防止する方法としては、パスワードを一定回数連続して誤ると端末本体のメモリを消去して工場出荷状態に戻してしまう“ローカルワイプ”という機能が端末のデータ保護に多く使用されています。そのほかにも、ウィルスなど物理的な障害に対するセキュリティを確保するアプリケーションはいろいろあります。しかし、SNSでの書き込みによる情報漏洩などは、何より使用する人の意識の問題であり、使用する際のリテラシーを確保することが重要な前提になります。」

リエ
「会社で活用する際には、リテラシーを確保するための十分な研修が必要ということですね。当社で活用するときは是非ご指導お願いします。」