SNSは仕事で使える?
   
カテゴリ:その他
作成日:09/11/2007
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


リエ
「この頃、SNS(Social Networking Service)を会社の業務で使うということをよく聞きますが、どういうことですか? 私も個人では、SNSでいろいろ情報交換しているので、どういうことか興味ありますけど。」
 

旭課長
「SNSは、主に共通の趣味などで、友人の友人を紹介したりして個人的なつながりを通じて新たな情報や人間関係を構築する場を提供するツールだけど、コミュニケーションのツールとして非常に優れているので、企業が注目しているようだね。実際に企業内SNSを構築している企業も増えてきているし、当社でも導入の検討しようと思っているんだ。」

 
リエ
「どういうところが優れているんですか?」

旭課長
「個人のブログやSNSが流行してきた2、3年前から、従来のWebに対してWeb2.0と言われているけど、聞いたことある?」

リエ
「従来のWebは作成者と利用者がはっきり分かれていたけど、ブログやSNSを通じて、利用者が作成者に簡単になることができて、利用者と作成者が流動的になったことを言うのでしょうか。」

旭課長
「Web2.0は、Webの新しい利用法を総称する言葉で、はっきりとした定義があるわけではないけど、リエちゃんの言うとおり、ブログやSNSを通じて、誰でも簡単に情報発信者になれるようになったんだ。HTML言語やホームページ作成ソフトを知らなくても、Webで情報発信ができるようになったということだね。そのような中で、SNSは従来のメールやグループウェアにはない別の機能があるようだ。」
 


リエ
「私の感じですが、グループウェアの掲示板は作成者の枠の中で、情報発信するので、問題解決型であって、問題提起とか企画の創造ということには向いてないように思うんです。その点、SNSやブログは自ら企画して情報発信するから、どちらかというと企画創造型のように思います。」
 
旭課長
「そういう考え方もあるなー。SNSはパーソナルが出発点ということがグループウェアと違うように思う。グループウェアはオフィシャルでパブリック、メールはパーソナルだけど非公開でパブリック性がない。SNSはパーソナルが出発点だが、情報公開というパブリックな面をもっているという点が今までにない機能だと思う。」

リエ
「ということは、会社がSNSを導入する場合、パーソナルな機能を活かすために、その内容や運営方法について、上から口を挟まない方が良いということでしょうか。」

旭課長
「そうした方がSNS導入の効果性は高いと思うよ。グループウェアはフォーマルな情報交換で会議のようなもの。SNSはどちらかというとインフォーマルな情報交換、言ってみれば飲み会のような感じかな。より本音を出しやすくすべきで、だから無礼講の方がいいんじゃないかな。」