帳簿書類の保存について
   
カテゴリ:その他
作成日:02/26/2002
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 今日はリエちゃんと旭課長で、会社の倉庫の整理をしています。ずいぶん昔の書類もあるようですが…。

旭課長
「リエちゃんに、こんな力仕事をさせてしまって申し訳ないね。」



リエ
「体力には自信がありますから私は平気ですよ。それにしても経理関係の書類だけでもかなりの量がありますね。こういう書類はいつまで保存しておかなくちゃいけないんですか。」

旭課長
「青色申告をする場合は、ほとんどの帳簿書類を7年間保存しておかなくちゃいけないんだよ。」

リエ
「7年もですか。じゃあこの辺の書類はまだまだ捨てられませんね。場所がもったいないような気がしますけど…。」

旭課長
「それに税法では今言ったように7年間となっているけれど、商法では営業に関する書類の保存期間は10年間とされているんだよ。」

リエ
「10年間も保存するとなったら大変ですね。でもそんなに長い間保存する必要があるんですか。」


旭課長
「税法の時効は実質7年だから税金のことだけ考えたらそれより前のものは必要無いものなんだけど、こういう書類は税金だけでなく、もっと幅広い意味での証拠書類だからね。税金以外のトラブルが起こってその解決のためにこういう書類が必要になるという可能性もないわけじゃないから、やっぱり10年間は保存しておきたいね。」


リエ
「そうですね。そこまで考えると捨てられなくなってしまいますね。」

旭課長
「でも確かに邪魔なんだよね、最近は一部の帳簿書類に関しては、一定の要件さえクリアできれば書類ではなくデータとして保存しておくことも認められているそうだから検討してみようか。」



リエ
「賛成です。課長もそろそろこういう力仕事はキツそうですもんね。」

旭課長
「僕はまだ平気だよ!」