迷惑メールを禁止する法律
   
カテゴリ:その他
作成日:04/14/2009
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 ホスティングサービス会社の大島さんと、ホームページ運用の打合せの中で、最近の迷惑メールについてお話しました。
 

リエ
「会社のメールアドレスに毎日迷惑メールが多くて、それを取り除く作業がひと仕事になっているんですよ。禁止する法律があると聞きましたけど……。」

 
大島
「“特定電子メールの送信の適正化等に関する法律”という名称で迷惑メールを禁止する法律があるんですよ。通称“特定電子メール法”といいます。平成14年に施行され、その後何回か改正されていますが、なかなか迷惑メールは減らないですね。」

リエ
「迷惑メールのことを法律では、“特定電子メール”というんですね。」

大島
「そう、“特定電子メール”とは、営利を目的とする団体及び営業を営む場合における個人(送信者)が、自己や他人の営業について広告や宣伝を行うための手段として送信する電子メールのことで、その運営が適切に行われるように規制するための法律です。」

リエ
「その法律では、承諾していない相手に対して、特定メールの送信を認めているのですか?」

大島
「以前は、“未承諾広告※”という表示を義務づけて、受信拒否されたら、送信を禁止するという“オプトアウト方式”でしたが、平成20年に法律が改正されて、それ以後は、原則としてあらかじめ同意した者に対してのみ認められる“オプトイン方式”になっています。」

リエ
「同意について例外とかあるのですか?」

大島
「同意の例外としては、電子メールアドレスの通知をした者、取引関係にある者、自己の電子メールアドレスを公表している団体・営業を営む個人、ということになってます。」

リエ
「では、会社のホームページにメールアドレスを公表している場合は、送信できることになりますよね。」

大島
「ただし、広告宣伝メールを送信しないように求める旨が公表されている場合は、同意なく送信することができないことになっていますから、info@……などのアドレスを公表している場合は、そこに注意書きをしておくことです。」

リエ
「受信した後に、継続したくない場合もありますけど、そういう場合は?」

大島
「広告宣伝メールには、送信者の氏名または名称、受信拒否の通知ができる旨、受信拒否の通知を受けるためのメールアドレスまたはURLを表示することが義務づけられていて、受信拒否の通知があれば送信してはいけないことになっています。」

リエ
「罰則とかはあるのですか?」

大島
「違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金などが課せられます。その他相談があれば、迷惑メール相談センターが窓口になっていますので、そちらにしてみるとよいです。」

リエ
「ありがとうございます。メールは便利なだけに悪用する人も多いので、悪質なメールは通報しようと思います。」