「よろず支援拠点」ってなに?
   
カテゴリ:その他
作成日:01/07/2015
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 リエちゃんが商工会議所で見つけたパンフレットに「よろず支援拠点」のことが書いてあったので、何だろうと思って、中小企業診断士の新藤さんに聞いています。


リエ
「平成26年から各地域に設置されることになったようですが、”よろず支援拠点”って何ですか?」


 

進藤
「まず、その背景を説明すると、平成24年11月から、全国各地の商工会・商工会議所に加え、税理士や地域の金融機関などを認定支援機関として認定し、支援の担い手の裾野の拡充、支援能力の向上に取り組んでいます。また、平成25年9月以降、支援機関同士が連携して、事業者支援を行うための連携体(地域プラットフォーム)の形成を促進しています。ところが、各支援機関の支援レベル・質・専門分野、活動内容等には機関ごと地域ごとにバラツキがあって、支援レベルの向上が課題になっています。そこで、各地域に強力な支援機関を設置しようということが背景にあります。」

リエ
「認定支援機関のことは以前聞いて、補助金の申請のときにお世話になりました。民間の税理士先生がなっているので、レベルにバラツキがあるのも当然ですよね。ところで“よろず支援拠点”はどのようなことをするのですか。」

進藤
「総合的な中小企業の経営支援を行うということで、主な業務は以下の3点です。


(1)

総合的・先進的アドバイス
商工会議所・商工会、認定支援機関等の支援機関では十分に解決できない経営相談に応じ、中小企業・小規模事業者の課題を分析し、一定の解決策を提示。フォローアップも実施する。
 

(2)

支援チーム等編成支援
中小企業・小規模事業者の課題に応じた適切な支援チームの編成を支援して、チーム編成、支援、フォローアップを実施する。支援チーム編成のため、複数の支援機関、公的機関、企業OB等の「支援専門家」や、大学、大企業等の事業連携の相手先等と調整を実施する。
 

(3)

ワンストップサービス
支援機関等との接点が無く相談先に悩む中小企業・小規模事業者の相談窓口として、広く相談に応じる。(1)と(2)による支援を実施する他、相談内容に応じて、支援機関・専門家を紹介するなど、適切な支援が可能な者につなぐ。」
 

リエ
「いろいろな支援機関をコーディネートするということでしょうか。」

進藤
「そう、コーディネートの機能が中心ですね。各地域のよろず支援拠点には、コーディネーターの個人名が公表されており、コーディネーターは、いろいろな専門家、支援機関と連携してサポートすることが主な業務になっているようです。」

リエ
「中小企業の支援機関って、商工会議所などいろいろあるので、どこに相談したらよいのか、よく分からないですが、進藤さんのように身近に相談できる人がいると助かりますね。ありがとうございます。」