国税のクレジットカード払いが始まります
   
カテゴリ:税務
作成日:12/27/2016
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  





リエ
「国税のクレジットカード支払いが可能になると聞いたのですが本当ですか。」


黒田
「はい。平成29年1月4日より法人税や消費税、申告所得税等30の税目についてクレジットカードでの納付が可能になります。国内の主だったクレジットカードが利用できますし、手続きを行った日が納税日となりますので、実際に決済される日まで支払いを先送りすることが可能になると言えますね。また、手数料はかかりますが、カードの支払回数が選択できますので、資金繰りを考慮することも可能になると思います。」



リエ
「銀行融資とは違う形で資金繰りを考慮できるのは助かるかもしれませんね。銀行の窓口やコンビニでもクレジットカードで納付することが出来るのでしょうか。」

黒田
「国税をクレジットカードで納付するには、専用の『国税クレジットカードお支払サイト』で手続きを行わなければなりません。専用サイトでの支払いは、24時間受け付けていますので、忙しいときなどに重宝するのではないでしょうか。ですが、一度納付手続きが完了してしまうと取り消すことが出来ませんので注意が必要です。誤って納付手続きを行ってしまった場合には、税務署へ還付等の手続きを行わなければなりません。」

リエ
「専用サイトで24時間納付手続きができるって、金融機関での支払い時間を考えたらすごいことじゃないですか。」

黒田
「もちろん良いことだけではありませんよ。デメリットとして納税額の最初の1万円まで税抜76円、以後1万円ごとに税抜76円の手数料を負担しなければならないことや上限額が1000万円未満と設定されていること、納税証明書の発行までに3週間程度かかることなどが挙げられます。領収書も発行されませんので、納付手続きが終わった後の表示画面を印刷するなどの対応も必要になると思います。」

リエ
「一度クレジットカードで納付したら、次回以降もクレジットカードで納付しなければならないのですか。」

黒田
「そんなことはありません。反対に、一度クレジットカードで納付したからといって、次回以降も自動でクレジットカードでの納付が行われることもありません。」

リエ
「支払方法が増えて便利になったことは大歓迎ですね。でも、費用の掛かることですし、時間と手間を考えて検討しなければいけませんね。」