社会保険の加入履歴がない!?
   
カテゴリ:人事労務
作成日:05/15/2007
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 3時の休憩時間に亀井工場長と中堅社員の中都君がリエちゃんを訪ねてきました。
 

亀井工場長
「リエちゃん、ちょっといいかな。」

リエ
「どうされましたか。」

 
亀井
「昨年、社会保険庁の年金個人情報提供サービスの相談をしたこと覚えているかな。」

リエ
「ええ、その後会社で従業員の住所情報等を再度確認の作業をすることになりましたから。」

亀井
「そうだったね。それで今みんなに見ることを勧めているんだけど。」

中都
「そしたら、僕の個人年金の加入履歴が表示されていないんです。これ見てください。」

リエ
「あぁ、そういえば中都さんは中途採用でしたね。」

中都
「先日、新聞で社会保険の履歴がない人がいるという記事を読んでちょっと心配になったので、亀井工場長から言われていたサービスに加入してみたんですよ。」

リエ
「中都さんって結構転職していたんですね。」

中都
「それだけに心配だったんです。」

亀井
「うちの会社に入る前の1年間国民年金だったそうなんだよ。」

リエ
「平成8年頃ですか。」

旭課長
「どうしたんだい、リエちゃん。」

リエ
「課長、今、中都さんの年金加入状況の相談を聞いていたんですけど。」

 リエちゃんはこれまでの経過を課長に説明しました。
 


旭課長
「基礎年金番号による統一制度が導入されたのは平成9年からですから、おそらくそれ以前の年金情報が統一されていないんですね。」
 
中都
「私の年金はどうなってしまうのでしょうか。」

旭課長
「中都君はその頃の領収書は保管していますか。」

中都
「たぶんあると思います。」

旭課長
「だったら、近くの社会保険事務所に年金手帳と当時の領収書を持って行くと履歴の登録をしてくれるはずですよ。」

中都
「そうなんですか。」

旭課長
「領収書がなくても支払いの分かる書類を探すといいだろうね。」
 

リエ
「良かったですね、中都さん。」

中都
「工場長、早速明日行ってきますのでお休みいただいて良いでしょうか。」

 
亀井
「俺が言い出しっぺだから仕方ないだろうな。」