失業手当って、どれくらいもらえるの?
   
カテゴリ:人事労務
作成日:02/01/2005
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 今朝はめずらしくリエちゃんに元気がありません。後輩の恵子さんが心配しています。

恵子
「どうしたんです、リエ先輩?ずいぶん暗い顔していますね。」
 


リエ
「ひどい夢を見たの………、リストラされちゃう夢よ!失業手当をもらいにハローワークへ行ったわ。あー、夢で良かった!」
 
恵子
「それで元気がなかったんですね。それにしても私たち、会社を辞めると失業手当ってどれくらいもらえるんでしょう?」

リエ
「あら、知らないの?それでは教えてあげましょう。まず、常勤者の場合、失業手当は退職するまでの1年間に雇用保険加入期間が6ヵ月以上なければ受給できない点に注意してね。失業手当の日額は、離職前6ヵ月間に支払われた賃金の1日分(賞与を除く6ヵ月間の賃金総額÷180日)の約50%と考えていいわ。その日額をもらえる期間は離職理由と被保険者期間によって決まるのよ。」
 

 

 
失業手当の所定給付日数(給付を受けられる日数の限度)
 


a.一般の離職者(自己都合退職など)
  
 


b.特定受給資格者(倒産・解雇による会社都合退職など)
  
 
 

恵子
「へー、よくわかりました。例えば、月給30万円の人が自己都合退職した場合は、月給の6ヵ月分が180万円(賃金総額)、1日あたりの賃金は1万円(÷180日)になって、失業手当の日額はその50%だから5000円。この人の勤続が10年未満だったら、約3ヵ月間(90日分)、最大で45万円(@5000×90日)の失業手当を受給できることになりますね。」

 
リエ
「その通り、飲み込みが早いわ。あと、自己都合退職の場合は給付制限といって、ハローワークで手続きしてから3ヵ月間は失業手当をもらえない期間があることも覚えておいてね。自己都合なら退職の準備ができるから、3ヵ月は失業手当をアテにしないで仕事を探す期間と位置づけられているの。と、こんなところかしら。あー、夢から覚めてホッとしたら、また眠くなってきたなぁ。」
 


旭課長
「おや、リエちゃん。あくびなんかして、夜更かしでもしたのかい?」

リエ
「いけない!ぼんやりしていると正夢になっちゃう。」