忘れていませんか?年金加入者が住所変更したときの届出書
   
カテゴリ:人事労務
作成日:05/09/2006
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 お昼休みもあと少しで終わる頃、亀井工場長が事務所へやってきました。

亀井
「リエちゃん、ちょっと質問があるんだけど今いいかな?」

リエ
「ええいいですよ。どうされましたか。」

亀井
「社会保険庁で新しく年金個人情報提供サービスを開始したのは知っているよね。」

リエ
「ええ。平成18年3月31日からインターネットで自分の年金加入記録が見られるようになるというサービスですよね。」
 

亀井
「私も早速やってみたんだよ。そしたらいろいろ面倒くさい手続きがあって、まずユーザIDとパスワードの発行が必要だっていうんだ。1ヵ月位たって先日やっとその審査結果通知が届いたんだけど。ほらこれ。」

 
リエ
「あれっ、ユーザID・パスワードは発行出来ませんって書いてありますね。」

亀井
「そうなんだよ。理由がよくわからなくってね。」
 


リエ
「この文章だと(*)の文字が記入されている項目は社会保険庁のデータと合致しているんですよね。基礎年金番号、氏名、性別、生年月日、住所と………。工場長、この最後の住所が合致していないようですけど。工場長の住所はこのとおりですよね。」
 
亀井
「そうなんだよ。私が思う限り理由がわからないんだよ。」

二人が悩んでいるところへ、旭課長が食事から戻ってきました。

旭課長
「工場長にリエちゃん、何を悩んでいるんですか。」

リエちゃんは旭課長に今までの事を説明しました。

旭課長
「工場長。確かご自宅を購入されたときに住所が変更になったことがありましたよね。」

亀井
「そういえばそうだな。もしかして、そのことが原因なのかな。」

旭課長
「年金の加入者が住所を変更した場合、『厚生年金保険 被保険者住所変更届』というのを提出する必要があります。おそらくこの手続きがまだなのでしょう。」

リエ
「さすが課長。では早速書類を作って提出しますね。工場長待っていて下さい。」
 

旭課長
「リエちゃんせっかくだから、今所属している全社員の入社時の履歴書と今年の扶養控除申告書の住所を照らし合わせて、住所が変わっている社員にも確認して一緒に書類を作ろう。」

 
リエ
「はい。わかりました。」