政管健保が「協会けんぽ」に変わる!?
   
カテゴリ:人事労務
作成日:07/01/2008
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 今日は守田先生がいらっしゃっています。
 

リエ
「先日送られてきた社会保険新報に、『政管健保は、協会けんぽに変わります』って書かれてあったんですが、これは何の話なんですか?」

 
守田
「社会保険庁が解体される話は聞いたことがありますか?」

リエ
「ええ。」

守田
「大雑把に言えば、健康保険と年金が分かれて別々の組織で運営していくということなんです。」

リエ
「なるほど。」
 


守田
「そして、現行は国(社会保険庁)が運営している『政府管掌健康保険』が、平成20年10月から『全国健康保険協会』が国から独立した新たな保険者として運営していくことになっています。」
 
リエ
「具体的には何がかわるのですか?」

守田
「協会けんぽは健康保険の保険者として、以下の業務を行うことになっています。
 

1)

保険運営の企画
保険料率の設定、財政運営、医療費分析など
 

2)

保険給付
被保険者証発行、窓口サービス・相談、保険給付、レセプトの点検など
 

3)

保健事業
健康診断、保健指導など
 
これら以外の健康保険への加入や保険料の納付の手続については、従来と同様、社会保険事務所(社会保険庁)が行なうこととされています。健康保険から行なわれている療養の給付や傷病手当金等の給付は切り替えによる変更はなく、協会けんぽ設立後も同様の給付を受けることができます。しかし、現在の被保険者証については、政管健保の加入者全員に対し順次切り替えが実施される予定となっています。」

リエ
「被保険者証の切り替えですか?新しい被保険者証を配布して現在のものを回収するということですよね。大変なことになりそうですね。」

守田
「そうですね。また組織としては、協会けんぽは都道府県支部をもち、支部単位で地域の実状を踏まえて事業を行うこととされています。保険料率については、当面は政府管掌健康保険と同じ(8.2%)とされていますが、将来的には都道府県単位で異なる保険料率が設定される予定となっています。」
 
リエ
「そうなんですか。」
 
守田
「協会けんぽに関してはまだ情報が少ないので、今後発表される情報に注意していく必要がありますね。」