求人広告の注意点を教えてください!
   
カテゴリ:人事労務
作成日:12/26/2006
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 会社で求人をすることになり、今日は求人広告誌の代理店営業の江尻さんが打ち合わせに来ました。
 


リエ
「今回は、経験者募集のために、求人雑誌に広告を出すことになりました。またお世話になります。求人広告を出すときの注意点など教えていただければ助かります。」
 
江尻
「まず、会社の概要と事業内容を事実に基づいて、わかりやすく表現することが基本です。事業の内容を業界以外の一般の人に伝えることは難しいことですが、業界での会社の活躍の状況、特徴、経営理念、社長の考え方などを入れてわかりやすく説明して、応募者に興味を持っていただくことが必要です。」

リエ
「職種とか仕事の内容のことですが、当社のような中小企業ですと、1人でいろいろな仕事をするので、特定しにくくて表現が難しいのですが。」

江尻
「そのような場合、通常は幅広く”営業”とか”一般事務”という表現をしますが、さらに具体的にいろいろな仕事の内容を説明すると丁寧で好感が持たれます。いろいろな仕事をするといっても、”スタッフ”とか”総合職”だけではどのような仕事か読者にはわかりませんので、問い合わせに追われることになります。それから、業界独特の表現はできるだけ避けて、一般の人にわかりやすく仕事の内容を表現することが重要です。業界用語を使う場合は括弧付きでコメントを入れるようにしてください。」

リエ
「勤務時間とか給与などの待遇では、どういう点に注意すればよいですか。」

江尻
「勤務時間、休日休暇については、就業規則で決められている通りに記載します。”週休2日制”という場合は、月に1回以上週2日の休みがあることをいい、”完全週休2日制”は、毎週休みが2日以上あることをいいます。慣例的に早出や時間外の勤務および休日出勤がある場合は、それも記載しておくべきでしょう。雇用形態と給与は募集対象者に適用されるものを表記します。月給制の正社員を募集する場合は入社時の月給を、時給制のパート社員を募集する場合は入社時の時給を記載します。」

リエ
「年齢、性別などの応募資格は、どのように表現しますか。」

江尻
「応募資格は募集する仕事の遂行上、必要な条件に限って記載します。職業安定法により、性別、国籍・人種、思想・信条・宗教、家族環境、身体条件、出身地などを募集採用の条件にしてはいけないことになっています。さらに、2001年から施行された雇用対策法では、やむを得ない例外的な場合を除いて、年齢制限を行わないということが規定されています。」

リエ
「企業は募集の門戸を広げるように努力してくださいということですね。これから、そういう視点でいろいろな会社の求人広告を参考にしながら、当社の募集要項を作成してみます。」