決算月となりましたよ
   
カテゴリ:財務/資金繰り
作成日:03/19/2002
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


今日は、黒田さんと共に久しぶりに伊豆野税理士が来社し、旭課長と打ち合わせをしています。

旭課長
 「む……1月までの状況はやはり厳しいな」

伊豆野
 「ええ、前期と比較すると売上は増加していますが、利益率が若干悪くなっているようですね。まあ、残り2ヵ月の推移をみなければというところですか。」

 そこに田中社長が現れて

社長
 「やあ、伊豆野先生お久しぶりですね。先生自らとはどうしたんですか。」

伊豆野
 「社長、今月は決算月ですよ。課長と今期の状況について話していたところなんですが、決算準備に掛からなければと思いましてね。」

社長
 「課長、決算の準備宜しく頼むよ。数値については逐次報告してくれたまえ。先生、取引先に出ますので、後は宜しく御願いします。」

旭課長
 「先生、それでは2月の実績と3月の予測から決算の概略をとらえたところで社長に説明願えますか。」


伊豆野
 「わかりました。黒田君、早速2月の監査に掛かってくれたまえ。課長、今月の売上、仕入、外注ですが、現在の受注状況からおおよその予想を立ててみましょう。」


 こうして、3人は決算に向けた準備に取りかかり始めました。
会社の決算月には、早めに利益予測をして納税準備ができるようにしたいものです。決算日には、次のことができるよう準備しておきましょう。

1)

決算期末日の原材料、半製品及び製品等在庫の実地棚卸をする。この時、外注先等の社外に預けているものがないかどうかに注意しましょう。

2)

債権・債務を各取引先ごとに残高を正確に把握しその実在性を確認すると共に、〆後の取引を納品書等から集計しましょう。

3)

預貯金は、金融機関より残高証明書を取り寄せて確認しましょう。

 その他にも決算にあたって注意しなければならないことがたくさんあります。専門家である会計事務所と共に早めの準備を心掛けましょう。