「創業補助金」って何ですか?
   
カテゴリ:財務/資金繰り
作成日:11/05/2013
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


今日は、リエちゃんが中小企業診断士の進藤さんに、新規事業の補助金について相談しています。




リエ
「当社は、新たに会社を設立して、Webデザインの新規事業を立ち上げることになりました。そこで、創業に関して補助金の制度があると聞きましたので、教えてください。」
 

進藤
「それは、“創業補助金”のことですね。新たに起業・創業や第二創業を行う者に対して、創業の経費の一部を助成する国の支援事業です。起業・創業することで、需要の掘り起こしや雇用の創出をして、経済の活性化を図ることが目的になっています。」

リエ
「どのような事業が対象になるのですか。」

進藤
「以下の3種類あります。


(1)

地域需要創造型等起業・創業:地域の需要や雇用を支える起業・創業、

(2)

第二創業:既存の中小企業・小規模事業者の後継者が、事業を引き継いで業態転換や新事業・新分野に進出する場合、

(3)

海外需要獲得型起業・創業:海外市場の獲得を念頭においた事業を興す起業・創業。」
 


リエ
「当社が考えている起業は、従業員が立ち上げて国内市場を想定しているので、(1)の地域需要創造型等起業・創業になりますね。ところで、補助対象者の要件はどのようになってますか。」


 

進藤
「まず、創業または事業承継の時期ですが、(1)の地域需要創造型等起業・創業と(3)の海外需要獲得型起業・創業は、新たに創業する者で、募集開始日の翌日から補助事業完了日までに、個人開業または会社設立を行う者が対象になり、(2)の第二創業は、既存の中小企業者で、指定された期間に事業承継を行う者が対象になります。」

リエ
「事業の内容などで、要件はありますか。」

進藤
「以下の要件があります。(1)既存技術の転用、隠れた価値の発掘を行う新たなビジネスモデルにより需要や雇用を創出する事業。(2)認定支援機関が金融機関と連携して、事業計画の策定から実行までの支援をすることについて、確認すること。(3)金融機関からの外部資金による調達が十分見込める事業であること。などです。」

リエ
「いつも監査していただいている会計事務所と取引している信用金庫が認定支援機関になっているので、そこで事業計画の策定とか実行について確認してもらえばよいですよね。」

進藤
「そうですね。認定支援機関になっている金融機関であれば、確認は金融機関だけでも大丈夫ですが、事業計画の策定とか実行の支援は、毎月監査している会計事務所にも見てもらったほうがよいと思います。それから、創業補助金の制度は、今年出来たもので、細かいところは変更される可能性もあるので、今後の情報に要注意です。」

リエ
「関連するホームページの情報に注意します。ありがとうございました。」