中間決算にはどのような意味があるの
   
カテゴリ:財務/資金繰り
作成日:09/04/2002
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 夏休みも終わりもう9月になりました。リエちゃんと旭課長が打合せをしています。


旭課長
「今月は中間決算の決算月で、月末から来月にかけて少し忙しくなると思うからよろしくお願いしますね。」

リエ
「はい、でも中間決算をやる意味ってあるんですか?」


旭課長
「リエちゃんにはきちんと説明してなかったね、決算というのは原則として1年というのは知っていると思うけど、株式を公開しているような大きな会社はその決算書を公開する義務があって、その会社の株式を所有している人や、株式を購入しようとしている投資家の人なんかはその公開された決算書からその会社の状態を判断できるようになっているんだ。ただ、これだけだと投資家の人達は1年に1度しかその会社の情報を得る機会が無くて、それでは情報が少なすぎて投資できないというところから、中間決算によって作成した中間決算書を公開して、6ヵ月経過したところの会社の財務や経営状態に関する情報を投資家の人達に提供するという意味があるんだよ。」

リエ
「でも、うちの会社は決算書を公開したりということはしないんですよね。」

旭課長
「そうなんだけど、中間決算には内部資料としての意味もあって、事業年度が半分経過したときに本来の決算整理と近い処理をして、6ヵ月間の業績をきちんと把握する。そうすることによって残りの事業年度の経営方針を決定する目安とすることができるんだ。それに、金融機関は投資家としてうちの会社に出資しているわけではないけど、金融機関はうちの会社にお金を貸していて、うちの会社の正確な業績を知りたいと思っているだろうから、中間決算書を提出して業績が順調であることをわかってもらえれば、金融機関も安心するだろうし、印象も良くなって融資も受けやすくなる可能性もあるよね。」



リエ
「なるほど、よく分かりました。」

旭課長
「ということだからしっかり頼むよ。中間決算の場合はその後の税金の申告かないから本決算ほど厳密な作業ではないしね。」

リエ
「はい、でもやっぱりちょっと面倒ですね。」