Webバンキングの利用
   
カテゴリ:経理事務
作成日:07/13/2004
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


旭課長
「今月から、銀行との通信はインターネットに切り替えることになったから、リエちゃんよろしくね。」

リエ
「課長、今でも銀行とはオンラインで振込や入出金照会はできますが、何が違うのですか?」

旭課長
「今までの通信は、電話回線で銀行のコンピュータにダイアルアップという方式で接続していた。そのために、LANとは別にスタンドアロンで直接電話回線に接続できるパソコンでしか操作ができなかったんだよ。」

リエ
「そういえば、銀行用のパソコンは付属のモデムから直接電話回線に接続していますね。LANに接続している自分のパソコンから操作できたら便利だと思っていましたけど、それができるのですか。」
 


旭課長
「できるよ。インターネットに接続できるパソコンであれば、操作が可能になるし、専用のソフトも不要。ただ、セキュリティおよびコストの問題があるので、どのパソコンからも操作ができるようにするわけにはいかないが、リエちゃんのパソコンからは操作できるようにするよ。」
 
リエ
「それは助かります。あと今まで、給与振込では、給与計算のソフトで振込用のファイルを作成して、そのファイルを送信して振込依頼しています。また、支払先への振込は、販売管理ソフトで、振込用ファイルを作成して、やはりファイル送信で振込依頼しています。これは変わらないのですか。」

旭課長
「リエちゃん、いいこと聞くね。今まで通りファイル送信はできるよ。実は、銀行ではインターネットバンキングをずっと前から提供していたけど、ファイル送信の機能がなかったんだよ。だから、パソコンの場所が固定されて不便なスタンドアロンを使っていたんだ。この送信用のファイルは全銀協統一フォーマットという形式のファイルで、通称“全銀ファイル”と言っている。普通、給与計算や販売管理のソフトには、計算結果をこの形式のファイルに出力する機能が付いているね。」
 

リエ
「以前、ファイル送信ができるまでは、給与計算の結果からペーパーに転記したり、1件1件入力したりして、転記ミスや入力ミスで大変な思いをしたことがありましたから、この機能がないと困ります。でも、便利なのは良いのですが、インターネットは開かれた回線なのでセキュリティが心配です。」

 
旭課長
「最新の暗号技術の”SSL128bit”を採用しているので、データの改ざん・盗聴やなりすましを防いで、安全性には問題がないとのことだよ。リエちゃんが入社する以前は、振込のために、専用伝票に転記して銀行の窓口に並んでいたので、それだけで半日作業だった。だけど、今は同じことが5分もかからず、自分の机の上だけでできてしまうから、随分便利になったよ。こうした作業はできるだけ生産性を上げて、もっと付加価値の高い仕事をしていくことが重要だと思う。」