領収書の必要性は?
   
カテゴリ:経理事務
作成日:10/25/2011
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 領収書の精算をしているリエちゃんがちょっと首をかしげています。
 


リエ
「課長、亀井工場長が持ってきた領収書の宛名が上様になっているんですが。」
 
旭課長
「ちょっと、亀井工場長を呼んできてくれるかな。」

リエ
「はい、わかりました。」

 しばらくしてリエちゃんと亀井工場長がやってきました。

亀井工場長
「旭課長、なんかあった。」

旭課長
「工場長、前にもお伝えしていた領収書の宛名の件なんですが。」

亀井工場長
「ごめん、ごめん。いつもの癖で上様にしてたかなぁ?」

旭課長
「そうなんですよ。それにこれコンビニの領収書なんですけど、レシートはなかったんですか。」
 

亀井工場長
「ちょっと待って、財布見るから。」

リエ
「レシートあるんだったら、下さい。」

 
亀井工場長
「あった、あった。これだね。」

 亀井工場長からリエちゃんが領収書を受取り旭課長に渡しました。

旭課長
「亀井工場長、レシートがあるならわざわざ領収書作ってもらうことないんですよ。」

亀井工場長
「いやぁ、昔からの癖でね。」

旭課長
「このレシートどうされるつもりだったんですか。もしかして、お小遣いの不足分として奥さんに渡すつもりだったんですか。」

リエ
「それじゃ、二重取りじゃないですか。」

亀井工場長
「うぅっ。」

旭課長
「図星ですね。」

リエ
「あきれた。」
 


旭課長
「レシートがあるならば、大概はその購入内容が載っていますから、レシートのほうが使用内容が分かって経費精算の時には都合がいいんですよ。」
 
リエ
「あと、上様だと本当に当社で使った経費なのか分かりづらいですからね。」

旭課長
「私達は亀井工場長が持ってくるから当社の経費だと思うことができますが、第三者が見たときは上様では分かりませんからね。」

亀井工場長
「今回はすまんかったねぇ。これからは注意するよ。」

旭課長
「お願いしますよ。内容が適切ならちゃんと経費にしますから。」

リエ
「工場の皆さんにも伝えてくださいね。」

亀井工場長
「それは任せなさい。」