ペイオフ解禁間近
   
カテゴリ:経理事務
作成日:01/29/2002
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 リエちゃんと恵子さんが昼休みに新聞記事をみながら話をしています。どうも、明るい話題ではなさそうですが……。

恵子
「どうも最近明るい話題がないですねえ。冬季オリンピックとワールドカップくらいかしら。」

リエ
「まあ、上場会社でも簡単に倒産するし、金融機関も危ないし、政治家も頼りにならないし……。こまったものね。そういえば4月1日からペイオフが始まるけど、恵子ちゃんは大丈夫?」


恵子
「ペイオフって1000万円以下の預金は全額保護されるのでしょう。私も、慌てるほどの財産を持ってみたいわ。あ、そういえば父が、郵便局に1000万円を超える預金があるって言ってたわ。これも、1000万円づつ他の銀行に振り分けた方がいいですよね。」

 


リエ
「あら、郵便局に預けている預金は、国によって保護されているから心配ないわ。ペイオフは関係ないはずよ。あと、普通預金や当座預金は平成15年まで全額保護されるのは知っているわよね。ついでに言うと、平成15年4月以降は、一つの銀行に普通預金と定期預金がある場合には、まず1000万円までの普通預金が保護されて、その普通預金の元本が1000万円未満の場合の残額まで定期預金が保護される仕組みになっているのよ。」

恵子
「へー、そうなんだ。あ、そう言えば、うちの会社でA銀行に預金担保で借入金が1500万円あったはずですね。相殺しなくて大丈夫かしら。」
 

旭課長
「ああ、大丈夫。もう手は打ってあるよ。金融機関には申し入れがしてあるんだ。相殺してもらうということでね。うちの場合には、預金が2000万円あって、差額の500万円は保護の対象になるということさ。この場合に注意しなければいけないことは、借入金の相殺は自動的には行われない。あくまで申し入れが必要だということかな。」


恵子
「自己責任の時代だから、自分の財産は自分の意志で管理する必要があるってことですね。」