リースと買取りはどちらが得なの
   
カテゴリ:経理事務
作成日:06/05/2001
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 リエちゃんが出社すると、事務所では田中社長と旭課長がなにやら相談しています。

リエ
「社長、そんな難しい顔をしてどうされたんですか?」

田中社長
「いやね、パソコンを新しく購入する予定なんだけど、リース契約にするか借入をして購入するか、どちらにしようか迷っていてね。」

リエ
「どっちにするかでなにか変わるんですか?」


旭課長
「うん、それじゃリースのメリット・デメリットをボードに書いてみようか。買取りの場合には、それが逆になると考えてね。」

メリット
(1)毎月のリース料は必要経費になる。
(2)法定耐用年数より短いので陳腐化に対応できる。
(3)余裕資金を残すことが出来る。


デメリット
(1)中途解約すると残っている期間の全額を一時に負担することになる。
(2)借入するよりも支払合計は割高になる。



リエ
「ふーん、パソコンを買うのにも考えなければならないことがいろいろあるんですね。私だったらリースよりも直接買い取ります。だって、リースってリース会社からパソコンを借りていることでしょう。自分で買えば愛着がわくもん。」

 リースにするか買取りにするかは、その取得をしようとするときの状況により、さまざまな要因を検討しなければなりません。
 一般的に次のような視点で判断されます。
(1)償却費として経費になるスピードなど(リースは定額だから経費コントロールがしやすい、買取りは定率法で償却すれば早い時期に多くの償却費を計上できる)。
(2)支払い総額の多寡(リースのほうが多い)。
(3)リースは財務諸表上表示されないので、隠れた負債となりやすい。