「金券」の管理に注意しなくちゃ
   
カテゴリ:経理事務
作成日:05/22/2001
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 当社は、広告代理業を営む株式会社です。印刷工場も所有しています。社員は、営業が3名(社長を含みます。)、デザイナーが4名、印刷などの製作関係3名、社内経理事務などの内勤者が3名います。

 社長は業界でも注目されている経営者で、なかなかスマートなので社員(特に女子社員かな。)にも人気があります。
 リエちゃんは、入社3年目のOLで、総務課に所属し経理事務を担当しています。上司は旭課長といいます。経理・人事労務・法務まで一通りカバーしているスーパー課長です。旭課長は、社外にブレーンも多く、コンサルタントや税理士、弁護士、社会保険労務士、司法書士と絶えず連絡をとりあっています。とにかく頼りになる課長さんです。


旭課長
「リエちゃん、印紙と切手を買ってきてください。あ、それから新しく作った『郵便切手等使用記録簿』の記入を忘れずにね。」

リエ
「え、その帳簿はどういうものなんですか。」


旭課長
「切手や、印紙、高速道路の回数券などの受け払いを記録する帳簿だよ。これらは、 『金券』と呼ばれていて、現金と同じように管理すべきものなんだよ。」



リエ
「へー、切手や印紙が現金と同じ扱いだなんて新鮮な感覚だわ。」

 お金は毎日管理しているが、『金券』(切手、印紙、葉書、テレホンカード、ビール券や商品券などをいいます。)のほうはちょっと、という会社は多いと思います。

 でも、こうした『金券』は金券ショップなどで、簡単に現金化できるものが多く、社内に「金券は現金と同じだ。」という意識を徹底する必要があります。そして、払出しや購入は経理部などの特定の部署で一括管理し(払出しと購入の担当者を分けるとより内部牽制につながります。)、定期的に棚卸しを実行するとより効果があがります。