印紙についてのご注意
   
カテゴリ:経理事務
作成日:06/17/2002
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


 会社で倉庫を買うことになりました。不動産業者をとおさず、知人から直接買うということです。リエちゃんは、旭課長から、売買契約書の作成を依頼されました。
 いま、契約書の内容を旭課長に点検してもらっています。

旭課長
「うん、ご苦労様。良くできているね。ところで、印紙はいくらのものを貼ればいいのかな。」



リエ
「契約書は『土地付き建物の売買契約書』になっていて、土地が4000万円、建物が1000万円で消費税が50万円になっているから、総代金5050万円に対して、印紙を考えればいいのよね。5000万円を超えているから4万5000円かしら。」

旭課長
「リエちゃん、消費税に注意して。税抜きで判断するんだろ。」

リエ
「あ、そうだ、消費税抜きだと5000万円になるから、印紙は1万5000円でいいんだわ。うっかり、余分に印紙を貼るところだったわ。」


恵子
「や~ん。私、間違えそう。間違えたら、がんばって剥がしちゃってもいいのかしら。」


旭課長
「いや、簡単に剥がしてはいけないことになっている。もし、間違えて、多めの印紙をはったり、違う文書に貼ってしまったら、税務署に、その間違えて貼った文書を持っていって確認してもらい、「印紙税過誤納確認申請書」という書類に必要事項を記入して押印して提出すれば、指定の銀行口座に払い過ぎた印紙税を還付してもらうことになっているんだ。」

リエ
「そうよ、いったん貼ったものを剥がして再利用すると、3倍の罰金がかかるかもしれない。恵子ちゃん、要注意、要注意。」