伝票を起票しないで直接コンピュータに入力
   
カテゴリ:経理事務
作成日:01/21/2003
提供元:アサヒ・ビジネスセンター
  


旭課長
「黒田さん、伝票の起票の件でちょっと相談をお願いしたいんですが」

黒田さん
「はい、どういったことでしょう」
 


旭課長
「経理の業務をもう少し簡略したいと思っているんですが、伝票を起票しないで直接コンピュータに入力するという方法というのはどうでしょうか、実際にその方法を採用している会社もあると聞きますが。」
 
黒田さん
「はい、ありますね。今御社では、領収書や請求書等から経理の方で伝票を書いて、さらにそれをコンピュータに入力されていますよね。」

旭課長
「はい、リエちゃんの方でその辺の作業をしているんですが。」

リエ
「今は私が書いた伝票に関しては課長の方でチェックをしたうえでコンピュータに入力していますよね。直接入力となるとチェックはどのようにしたらいいんでしょう。」
 

黒田さん
「今は伝票の方に、誰が起票して誰の承認を受けているかが分かるようになっていますが、コンピュータに直接入力となると伝票自体がありませんので、チェックの方法を考えなくてはいけませんね。例えば、コンピュータに入力すると現金出納帳や預金出納帳等の入力した伝票の一覧表みたいなものが印刷できるはずですから、それを毎日印刷して旭課長のチェックを受けるといった形はいかがですか。」

  
旭課長
「そうですね、その方法でしたらチェック方法としては問題ないですよね。」

黒田さん
「それと、伝票が無いとなると取引先や摘要等の今まで伝票に書いていたことを全てコンピュータに入力するわけですから、今まで以上にコンピュータへの入力については丁寧に行う必要があるでしょうね。さらに、全てについて伝票を省略するというのはやはり難しいと思います。小口現金の動きなどは領収書に直接科目印を押してしまえばいいと思いますが、それ以外となると御社の業務に合わせて方法を考える必要があります。」

旭課長
「そうですね、その辺は改めて検討しましょう。どうかなリエちゃん。」



リエ
「う~ん、仕事が楽になるのはいいですが、慣れるまではちょっと大変そうですね。」