レポート 〜成功する会計事務所のセオリー

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外部研修に参加する意味

(17/4/4)

  東北地区のA先生は「必ず毎月、東京か大阪に研修を受けに行く」ことを実践しています。

 実は、この中にいくつか「成功する会計事務所のセオリー」が含まれていることにお気づきでしょうか?

【1】情報収集に熱心

 名南経営の創業者、佐藤澄男の言葉によると「会計事務所にとっての情報収集は仕入れ。

 仕入れをせずに売るなんてことはできないじゃないか」といったところでしょう。

 現在は、インターネットで色々な情報が収集できますが、A先生は「インターネットも使うけど、人に会って生の情報を仕入れることが大切なのが、実践しているからわかる」とおっしゃっていました。

 そして、外で仕入れた情報は必ず所内研修でフィードバックしているそうです。

【2】事務所を1〜2日空けても大丈夫な体制作り

 「本当は積極的に研修に行ったりしたいんだけど、何かあったらと思うと、なかなか事務所を空けられない・・・」とおっしゃる先生も実は多いです。

 トラブルが起こりにくい仕組み作り、優秀な職員を育てる体制、お客様との信頼関係、外からでもすぐに状況がわかるためのツール、そして、これらにかける時間を作ること等、いくつかの環境が必要になります。

 ここが一番のカギかもしれません。

【3】習慣化と行動

 継続することの大切さです。

 A先生はだいたい3ヶ月先の出張の予定がまず決まり、そのあとにそれ以外の予定が埋まっていくそうです。

 そしてよほどの事がない限り、最初に決めた予定は変えない(いつも心が動くとはおっしゃっていました・・・笑)。

 こういった話になると、「そりゃその先生はできるかもしれないけど、うちは・・・」という声も聞こえてきそうです。

 しかし、A先生は「まず決めて動くことだよ」とおっしゃっています。

 最初は、A先生も不在中の事務所が心配で、かつ、職員からも不満の声も多かったそうです。

 しかし「継続することによってそれが当たり前となり、それが可能な状況に周りが勝手になってくれる。心配するよりもわがままになった方がいい」とおっしゃっていました。

 私もたくさんの事務所にお伺いする中で、A先生以外でも、遠方の研修等に積極的に参加する事務所様の方が成長スピードが早いように感じます。

 まずは「行く」と決めて、行動してみてはいかがでしょうか?