皆さん、毎日の朝礼は行っていますか?
会計事務所にお伺いすると、朝礼で所訓の唱和・事務連絡・ミニ研修などを行っている事務所が多くあります。
しかし“夕礼”となると、ほとんど聞きません。
今回は「夕礼を取り入れてから良くなった」という事務所をご紹介します。
夕礼を取り入れたのはA先生。
A先生の事務所は10人ほどの規模で、元々A先生のお父様が事務所を運営しており、外で修行をしていたA先生が後継者として戻ってきた、という段階でした。
A先生が最初に感じたことは
・ベテラン職員が多く、業務上のやり取りが少ないため、何を考えているのかわかりづらい
・残業が常態化しており、内容によらず遅くまでだらだらと仕事をしている
この2点。「何とか変えたい」と感じていました。
そこで取り入れたのが“夕礼”です。
終業5分前に時計が鳴り、全員立ち上がります。
担当者の号令のもと、全員が「伸び」をした後、「今日の出来事」を挙手制で発表。
その後、A先生が連絡事項も含めて一言話して終了。これだけです。
朝礼でなく夕礼にした理由は、
・その日にあったことを、忘れないうちに話してほしい
・時間の区切りをつける
という2点です。
最初は、何を話したらいいのか・・・と控えめだった職員さんも、今では、お客様から褒められて嬉しかった話、業務でうまくいっていないこと、気になった情報など、いろいろ話が出るようになり、表情も良くなったそうです。
また、A先生の狙い通り、夕礼が「時間の区切り」となり、それまでに仕事を終わらせよう、ひと段落させよう、という意識が働き、結果的に残業が減ったと聞きました。
もちろん夕礼だけでなく、先生からのまめな声かけや、いろいろな場で考え方を伝え続けた成果だとは思いますが、一つの取り組みとしてご紹介しました。
一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?