レポート 〜成功する会計事務所のセオリー

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夕礼の効果

(17/1/6)

  皆さん、毎日の朝礼は行っていますか?

 会計事務所にお伺いすると、朝礼で所訓の唱和・事務連絡・ミニ研修などを行っている事務所が多くあります。

 しかし“夕礼”となると、ほとんど聞きません。

 今回は「夕礼を取り入れてから良くなった」という事務所をご紹介します。

 夕礼を取り入れたのはA先生。

 A先生の事務所は10人ほどの規模で、元々A先生のお父様が事務所を運営しており、外で修行をしていたA先生が後継者として戻ってきた、という段階でした。

 A先生が最初に感じたことは

 ・ベテラン職員が多く、業務上のやり取りが少ないため、何を考えているのかわかりづらい

 ・残業が常態化しており、内容によらず遅くまでだらだらと仕事をしている

 この2点。「何とか変えたい」と感じていました。

 そこで取り入れたのが“夕礼”です。

 終業5分前に時計が鳴り、全員立ち上がります。

 担当者の号令のもと、全員が「伸び」をした後、「今日の出来事」を挙手制で発表。

 その後、A先生が連絡事項も含めて一言話して終了。これだけです。

 朝礼でなく夕礼にした理由は、

 ・その日にあったことを、忘れないうちに話してほしい

 ・時間の区切りをつける

 という2点です。

 最初は、何を話したらいいのか・・・と控えめだった職員さんも、今では、お客様から褒められて嬉しかった話、業務でうまくいっていないこと、気になった情報など、いろいろ話が出るようになり、表情も良くなったそうです。

 また、A先生の狙い通り、夕礼が「時間の区切り」となり、それまでに仕事を終わらせよう、ひと段落させよう、という意識が働き、結果的に残業が減ったと聞きました。

 もちろん夕礼だけでなく、先生からのまめな声かけや、いろいろな場で考え方を伝え続けた成果だとは思いますが、一つの取り組みとしてご紹介しました。

 一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?